① |
概ね各企業がスタンダードを開発する。企業別であるため汎用性に乏しいが、外国企業の侵入の妨げとしては功を奏している。しかし逆にコストがかかっている不利がある。 |
② |
企業は年1度4月に合格者が入社する。通常はそれ以外に採用は行わない。 |
③ |
大学では旧帝大卒、早稲田、慶応、一橋大、東工大がエリートとして期待されているが欧米と異なり、職務別でなく全員が一般社員として教育される。大卒と高卒は差別がある。 |
④ |
教育は全費用企業が持つので、資格、学力で給与に差をつけない。 |
⑤ |
社員教育は入社時の基本教育後、各種業務に2、3年間在籍し、実務を経験して歩く。 |
⑥ |
中堅社員教育が終了すると各部門の管理職に就任する。 |
⑦ |
好成績の人材が幹部教育を受ける。 |
⑧ |
日本の組織の特徴は技術的能力であるより、経験の豊富さ、人格、人脈の広さが昇格の対象となる。そのためこの組織は終身雇用のための内向きの組織である。私は【日本的ムラ社会】と呼んでいる。勝手な行動をとるとムラ八分に会うからである。 |
⑨ |
日本の組織の特徴に世界にない画期的な【タテマエとホンネ】の法則が存在している。
事例:企業とすると業績回復にはイノベーションが求められる。ある天才社員が素晴らしい提案をした。議論が沸きあがり、賛成論、反対論があった。そこで社長が立ち上がり、本件は50:50で引き分けであるが、単なる反対では成長がない。そこでまず、皆にはリスクマネジメントに取り組んでもらいたいという動議が入った。直ちにリスクマネジメント研究会が社長直属で発足された。 |
⑩ |
結果は数十個のリスクが存在した。しばらく保留して様子を見ようということになった。 |
⑪ |
社長の勝利になった。社長の任期中は取りやめ、次期政権にゆだねることができた。
社長のホンネ:「失敗防止策優先、タテマエ:リスクがありすぎる」で正当化した。 |
⑫ |
PM(プロジェクト・マネジメント)が求めているリスクマネジメントとは仕事の進捗に合わせて、リスクを減らしながらプロジェクトを進める方法がPMである。 |
⑬ |
この組織の真の危なさは善意の「ホンネとタテマエ」から悪質な「ホンネとタテマエ」優先されているからである。 |