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PMが採用される理由は最初にビジョンがある。ビジョンとは将来を見据えることだ。 |
② |
ビジョンをベースに企画・計画が進めると、大切なものが見えてくる。それはリスクの存在だ。 |
③ |
従来はリスクがあると、危険なプロジェクトとして採用が阻害された。 |
④ |
しかし、地域再生の開発とは何かと考えても、再生の糸口が見えてこない。危険を糸口として企画してみると、漠然とした問題点が見えてくる。 |
⑤ |
多くの日本人はモノづくりが好きで、モノづくりの企画を始めるが、モノをつくったから、何かが成功するとは限らない。答えのないとき、リスクが存在するというとそのリスクの発生は現実的な課題となる。「リスクというコト」の探索は発想の起点となることが多い。 |
⑥ |
また、地域再生協議会に求められているのは、町行政の発想では実現できなかった内容の案件を、住民等の創意工夫で規制の緩和を図り、「新しい価値創出」の出るコトが求められている。「モノ」ではなく「コト」を追求すると正解が見えてくる気がする。 |
⑦ |
そのためPM協会ではPMの新しい手法としてプログラム・マネジメントを提案し、コンソーシアムを組んで規制に触れない方法を考えるとか、新たな別案を提案することができる。複数の利害関係者が集まって、それぞれの分野で少しずつの工夫をすることで、容易に規制を排除できる場合がある。 |
⑧ |
そこで「コトづくり」を考える。
これが私の提案である。 |
⑨ |
地域再生では「コト」の開発とは規制の削除という発想を提案したい。 |
⑩ |
理由は日本の役所の権威を高めている中に規制がある。例えば新しい子供公園をつくる。子どもはよろこび黄色い声をあげて、楽しんでいる。すると近所の老人からクレームがつく。町は厳しい規制を行う。その結果子供が遊びに来なくなるが、老人の要求は守られ、当面の課題は解決した。しかし、それは本当の解決といえるでしょうか。子供たちのいない子供公園が寂しく存在し、雑草取り、落ち葉清掃の仕事がむなしく残るだけだ。 |
⑪ |
町はそれでも「コト」の開発方式を望まない。それならば雑草取り、落ち葉掃除の大部分を住民に課せば、一件の落着だからだ。 |
⑫ |
でもここから出発したらと思う。 |