関西P2M研究会コーナー
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P2M実践事例研究会関西について

朝田 晋次 [プロフィール] :11月号

 P2M実践事例研究会関西には2006年の発足時からお誘いいただき、3年間活動させていただいた。この間、他では得がたい経験や交流を得ることができた。
 初年度2006年では、提案したテーマ「複数プロジェクト間の実行優先度の判断・管理の仕組み」が採択され分科会の主査を務めることとなった。他の分科会が活動を進める中、なかなかメンバー5人が集まることができず〜というよりも、主査の段どりが悪く〜第1回の分科会を開催できたのは、8月中旬であった。ここからはメンバー間のE-Mailベースで活動を進め、研究会全体や関西事務局からバックアップをいただきながら、なんとか報告書をまとめることができた。このようにプロジェクトマネジメントとは程遠い運営振りであったし、最終報告会当日には突然の高熱のために出席することができず、他のメンバーに大変なご迷惑をかけてしまうというおまけまでついた。いまさらながら、メンバー各位には申し訳なく思っている。
 その後、関西例会で報告させていただく機会を与えていただいた。ここでは様々な観点から厳しいご意見、ご指摘を頂戴し、また新たな考え方に触れることができた。
 心もとない運営であったが、メンバーに恵まれたおかげで、報告書をまとめることができ、初年度の分科会活動を終えることができた。
 2年目は、メンバーとして分科会「プロジェクトXに学ぶ」の活動に参加させていただいた。この分科会 については、過去のオンラインジャーナル記事に詳しく紹介されているが、PMフォーラム2007神戸でその1年目の成果を発表され、高い評価を得ていたし、分科会活動そのものにも興味を引かれ、参加を申し込んだところ、ここよく迎えていただいた。
 まずは、メンバー諸氏との知識の差を埋めるべく、休日には図書館に通いプロジェクトXシリーズを読んでゆくところから始め、なんとか話についてゆけるようになったところで、急な予定が入ったりすることが重なり、分科会を休んだり、作業を受け持つことができなくなったりした。結局、ほとんど貢献できないまま、2年目の分科会活動を終えることとなった。
 3年目の2008年度も同様の状況が続くと思われたので、いったん休会しようと思ったが、それほど堅苦しく考えなくてもよいから続けてはどうかとの助言をいただき、引き続き「プロジェクトXに学ぶ」の分科会に参加させていただいた。3年目の後半からはなんとか出席できるようになり、なにかしら議論にも参加できるようになった。
 「プロジェクトXに学ぶ」では、リーダー、プロジェクトメンバーおよびプロジェクトの関係者という、プロジェクトに関わる「人」に目をあてて活動したわけであるが、私にとっては別の視点というかこれまでとは違う意識を触発された。会社の中では組織、制度のあり方や管理システム、教育プログラムなどに関わることが多いのであるが、このような仕組みを作るものの「人」については個人の資質に頼ることになり、深く追求することはなかった。本年度は、新しく発足した「メンタルヘルスとプロジェクトマネジメント」分科会で考えてみたい。
 研究会に参加している縁で、5月23日(土曜)JR京都駅近くの京都テルサで開催されたPMフォーラム2009京都の当日スタッフを務めることができた。
 このフォーラムは中江ディレクターを始めとするプロジェクトチームが、約1年前から企画・計画・準備を進められてきたとうかがっているが、途中で100年に一度といわれる世界的な経済不況で環境が様変わりし、開催が危ぶまれる時期もあった。それでも関係者の方々の熱意と努力により、前回並みの多数の参加申し込みを得て、さあいよいよ本番というところで、このたびの新型インフルエンザ禍である。これに対しては、PMAJ本部に設置された緊急対策本部のバックアップを得て、当日は整然・粛々と参加者を迎えることができた。
 プロジェクトチームや関係者各位のご苦労・ご活躍については、田中理事長がオンラインジャーナル6月号に寄稿された「プロジェクトマネジメント魂 その1」 ( こちら) に詳しいので、ぜひお読みいただきたい。
 私にとって、P2M実践事例研究会関西での活動は、業界や学会での活動とは違い、必ずしも共通のバックグラウンドを持たないメンバーと継続的な取り組みができるという、他では得られない「場」になっている。
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