PMAJジャーナル37号企画
 ジャーナル37号(2010年4月発行)では、特集「私流PM、日本流PM」を組むことに致しました。つきましては、下記の要綱で皆様方から寄稿論文を広く募集いたします。

1.企画趣旨
 料理にレシピ(recipe)があるように、PMには標準知識体系(P2M/PMBOK等)があります。レシピを参照しつつも、出来上がる料理には個性があります。材料の選び方、料理の手順、味の付け方等、料理をする人の「創意工夫」が盛り込まれ、バラエティに富んだ料理が食卓を賑わします。同じようにPMに於いても、ベストプラクティスとしての標準知識体系を参照しつつも、メンバーの「創意工夫」によって、個性豊かな計画・実施がなされ、さまざまなやり方で成果を生んでいます。そこで今号では、プロジェクトマネジメント実践における皆様方の「創意工夫」に焦点を合わせたいと思います。

2.エントリー枠
 さまざまな立場の方々がおられますので、エントリー枠として下記3つを設けました。
    (どの枠からでも、また複数の枠をまたぐ観点から記述して頂いても構いません。)
A枠: 個人レベルでの視点から「私流PM」をご紹介下さい。
例えば、
・日々の実践において、密かに工夫しているPMのやり方
・働きやすい職場を実現するために自分なりに気にかけていること
・現状を改善するために「このように改めるべきだ!」の提案、等々
B枠: 組織レベルでの観点から「自社流PM」をご紹介下さい。
例えば、
・組織の文化風土を反映した、ユニークなPMのやり方
・海外ビジネスにおける「自社流の強み弱み」について
・標準知識体系(P2M/PMBOK)に対する改善提案、等々
C枠: その他、一般論としての「日本流PM」について論述下さい。
例えば、
・「価値ある日本流」or「価値なし日本流」について
・グローバル化の中「ここが変だよ!日本流」などの事例
・日本の文化や精神を反映した「日本流PM」の提案、等々

3.スケジュール
@2090年12月20日 :アブストラクト(要旨300字程度)締め切り
A2010年1月10日 :コメントのフィードバック
B2010年1月31日 :原稿(6000文字以内)締め切り
C2010年2月20日 :原稿査読・修正
D2010年3月初旬 :編集会議
E2010年4月初旬 :発行

4.提出・問合せ先
            *先ず、アブストラクトを送付ください!(締め切り:12月20日)
                  →PMAJジャーナル編集長 岩下 幸功    メールの宛先は こちら 

5.執筆要綱
  最低限の記述フォームを整合させたく、一般的な論文書式に準拠して、記述頂ければ幸いです。(不明の場合は、 こちらの執筆要綱 をご参照ください!)

(ご参考)
 日本の文化史で特徴的な和魂諸才(和魂漢才・和魂洋才・和魂米才)は、日本人が生存にかかわる海外からの強いインパクトを受け、アイデンティティが揺らいだときに創られ、自律性を回復するのに役立ったといわれます。
 和魂諸才(Japanese Spirit and Foreign Knowledge)とは、日本固有の精神を失うことなく外来の学問を身に付けることを意味します。古くは飛鳥・平安時代に漢才(Chinese Knowledge)を導入し、仮名文化や武士道精神へと昇華させました。明治維新では洋才(Western Knowledge)を導入し、日本の近代化を成し遂げました。直近では米才(American Knowledge)を導入し、戦後復興を図るとともにグローバリズムに対応してきました。
 海外からの先進的な学問やシステムなどの導入に際して、そのまま受け入れるのではなく、他国の思想のエキスを栄養にし、自国に溜まった不用な滓(カス)を棄てて、取捨選択しながらインテグレーションを繰り返し、模倣から脱して独自のものを作り上げ、日本化してきたという歴史です。そして今まさに、新たな海外からの強いインパクトを受け、アイデンティティが揺らいだ状況にあります。このようなときこそ、「和魂」を研ぎ澄まして、環境に適応するための新たな「諸才(Global Knowledge)」を取り込み、果敢に日本化し、再度世界に発信すべきだと思います。その意味で「PMの日本化」も議論すべき時ではないでしょうか?このような観点から、これからの指針として、本特集を企画しました。
皆様からの積極的なご応募をお待ちしております。
以上