〇ポストISSの構想(*3)
ワシントン・ポストによると、NASA長官は2020年初頭に米国議会上院の公聴会で、もしNASAが地球低軌道の基地から撤退して、その領域を他国に譲り渡せば、「それは悲劇になる」と語っている。NASAは2021年7月にISSの後継となり得る商業宇宙ステーション構築を支援する“Commercial LEO Destinationsプログラム”を発表し、提案を募集。その結果、12月にブルーオリジン、ナノラックス、ノースロップ・グラマンの3社が選定され、NASAは総額470億円を支援することを発表した。2020年代後半には、地球低軌道での活動能力を商業的な所有・運用へとシームレスに移行させることが可能となるよう米国政府は動いている。