|
PM成熟度モデル |
|
|
PM成熟度モデルは組織としてのPMの浸透・実践度を定量的に測定する指標であり、5段階の成熟度レベルで定義される。
|
|
組織カルチャー要因 |
|
|
組織のカルチャーとは、その企業が長年積み重ねてきた価値観や考えであり、それに基づく行動の積み重ねであり、それが組織の暗黙の力となる。 |
|
|
カルチャーを形成する要因には風土要因、価値要因、構造要因がある。これらが組織の行動基準や意思決定、さらには業績に影響を及ぼす。 |
|
|
組織のカルチャーを直接変革することはできないが、カルチャー要因に対して手を打つことでその影響に変化を起こすことは可能である。
|
|
PM成熟度とカルチャー要因の相関 |
|
|
製薬業界の各企業を対象に組織風土とPM成熟度の相関について調査したところ、2014年の調査では相関係数が0.77、2019年の調査では0.69となり、両者は強い相関関係にあることを確認した(相関係数は0.01で有意)。
|
|
組織環境調査カテゴリ別分析結果 |
|
|
上記調査結果をさらに組織環境のカテゴリ別に分析したところ、PM成熟度の高い企業と低い企業の差に大きな影響を及ぼしたカルチャー要因として、「改善志向」や「リーダーシップ」(ともに風土要因)、「危機感」や「自由な風土」(ともに価値要因)といったソフト的な環境要素が挙げられる。 |
|
|
一方、「責任権限」や「業績評価」(ともに構造要因)はさほど大きな影響がなかった。とはいえ、組織変革においてはハード、ソフト両面からの整備が必要である。 |