理事長コーナー
先号   次号

PMシンポジウム2023

PMAJ 理事長 加藤 亨 [プロフィール] :6月号

 PMシンポジウム2023は、6月1日より受け付けを開始いたしました。
 今年のPMシンポジウムは、会場およびオンラインでのライブ講演を9月7日、8日にかけてタワーホール船堀にて実施し、その後10月8日までの1か月間、オンデマンドで配信を行います。 皆様のご参加を心よりお待ちしています。

 大会テーマは、
「未来に備える」
~次世代のプログラム・プロジェクトマネジメントについて共に考える~
としました。

今、世界は大きな変化の渦の中にいます。
 今年5月8日から、日本においても新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザと同等の「5類」に移行し、大きくニューノーマルへと舵を切る節目を迎えました。本当に喜ばしいことだと思います。
 しかし、一度大きく振られた歴史の振り子は、必ずしも元の状態に戻るとは言えません。100年前のスペイン風邪や、2002年~2003年にかけて中国で発症した重症急性呼吸器症候群(SARS)などの事例を見れば、「パンデミックはその終息後に大きな変革をもたらす。」ということが知られています。
 もしかすると、100年後、22世紀の人々が歴史を振り返ったとき、「2023年が歴史の大きな転換点だった。」と言われるようになるのかもしれません。そして、その転換が、どのような社会を作り出して行くのかは、まさに2023年を生きる、我々の手にかかっていると言えます。
 「プロジェクトマネジメントは、(中略)価値創造事業である」とP2Mでは規定しています。これは、P2Mだけでなく、最近では多くのプロジェクトマネジメント標準に共通する認識となって来ています。ただし、PMで創造される価値が、明るい未来を形成するのかそうでないのかは、それを主導する人々の手にかかっています。
 現代社会を見渡すと、地球温暖化、国際紛争、激甚災害などなど、必ずしも明るい未来だけを予見する事象だけではありませんが、それを乗り越えて明るい未来を創造する力が、プログラムマネジメント、プロジェクトマネジメントのフレームワークにはあると確信しています。
 我々、PMプロフェッショナルを自負する職業人は、その力を証明するためにも、今、改めてプログラムマネジメント、プロジェクトマネジメントという価値実現の仕組みを見つめなおし、新たなフレームワークを共に考え、提示し、ビジョンを共有し、一丸となって新しい、そして明るい未来を創造して行く必要があると考えています。

 PMシンポジウム2023では、「次世代のプログラム・プロジェクトマネジメントについて共に考える」というテーマを設定し、そのヒントとなる、様々な事例、研究成果、思考方法、取り組み、提言などなど、総計59の講演を用意いたしました。
 さらに、参加者の皆様の多様なニーズにお応えするため、当日、会場で参加するライブ講演とオンラインで視聴するオンライン講演、その後1か月間にわたりオンデマンドで視聴できるオンデマンド講演という3つの形態を組み合わせたハイフレックス形式で提供することといたしました。

 PMシンポジウム2023が、皆様が、新しい未来に備えるためヒントや気付きを提供する場になると確信しております。
 皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げております。

ページトップに戻る