FIFA World Cupトーナメントはアルゼンチンの優勝で終わった。日本チームの初戦の日に、エジプト、バングラデシュなど向けにオンラインODA研修をしており、参加者に、田中が応援するのは、日本以外では、フランス、セネガル、アルゼンチンの順であると伝えた。アフリカトップのセネガルは残念ながらベスト16で敗退したが、代わりに元々のアフリカチャンピオンであるモロッコが躍進した。アルゼンチンチームの故国凱旋では首都ブエノスアイレスに首都人口以上の4百万人が集まったとあるが、インフレ率80%、政治的影響力が大統領以上と言われるクリスティナ・フェルナンデス元大統領が収賄罪で禁固6年の判決を受けるなど政局不安で、アルゼンチンの宴の後はどうなるのか。
わが一押しのフランスは惜しくも連覇を逃したが、キリアン・エムバぺ選手の超人的なプレーには惚れ惚れした。フランスチームも大半がフランス語圏アフリカの国と二重国籍を有する選手で構成されているが、元々フットボール大陸であるアフリカのチームは、欧州のトップリーグで活躍するプレイヤーを中心として、ゲームインテリジェンスとスタミナが大幅に向上した、と感じた。
旋風を起こしたモロッコには訪れたことはないが、年に3回平均で通っていたフランスにも、モロッコの友好国として往来が盛んなセネガルのダカールにも多くのモロッコ人がいたので、親しみがあり、心からお祝いをしたい。大事にしていたセネガル大学院での教育が種々の事情で中断しており、アフリカでやり残した感があったが、この度、ご縁があり、来年2月に、筆者がPM研修のコース・ディレクターを務めるAOTS主催で、モロッコを拠点にアフリカのフランス語圏の専門学校の教員達向けのオンラインセミナーを実施することになった。先生に田中PMを教えれば、彼らが引き継いで田中PMをアフリカ大陸の若者に教えてくれると期待している。