① Cognitive bias (知力・インテリジェンスの不足)
センシティブな問題であるので、プロフェショナルPM界では論じられることがないが、企業あるいはプロジェクトマネジャーに必要とされる知力が客観的に不足している事態では、プロジェクトの成功の可能性は低くなる。
② Optimism bias (確信犯的楽観主義)
政治がらみのインフラプロジェクトに多くみられる、集団無責任プロジェクト遂行体制の結果、納期もコストも大幅オーバーランとなる。歴代オリンピックや大型国土インフラプロジェクトに多く見られる。
③ Planning to fail (‘失敗のための’計画を繰り返す)
世界銀行がファイナンスをつけるプロジェクトは10年くらい前のデータで80%は大幅納期遅延、予算超過を記録すると報告されていた。プロジェクトで失敗しても、あるいはもっと悪いのは、失敗が繰り返されても、プロジェクトの遂行手法や手順を改めない関係機関がいまだ多い。