プログラムマネジメント実践事例集 (エッセンス版:2022年版)を紹介します
PMAJ APC 藤澤 正則 : 11月号
PMAJ会員の皆さん、こんにちは。APC(Advanced PMR Club)では、2019年9月から「プログラムマネジメント実践事例集(エッセンス版)」を毎年発行しています。今回は、2022年9月に発行した2022年版をご紹介していきます。
1.APCについて
APCは「PMRの認知向上活動およびPMRによる価値創造活動を通じて相互啓発し、プログラムマネジメントの普及促進を図ること」を目的として、2018年9月から活動しています。現在18名のPMR資格取得者が参加し、月1回のWeb会議を開催しています。PMシンポジウムなどの講演、PMAJジャーナルなどへの投稿、そして、プログラムマネジメント実践事例集(エッセンス版)の発行を通して実践事例を紹介しています。
2.プログラムマネジメント実践事例集(エッセンス版)とは
P2M(プログラム・プロジェクトマネジメント)は、3Sモデル(スキームモデル・システムモデル・サービスモデル)を組み合わせた形であることから、一般的なマネジメントを活用しているサービスモデル、プロジェクトマネジメントを活用しているシステムモデルの個別マネジメントと比較して、適用できる範囲が広くなっています。
しかし、プログラムマネジメントは概念としては理解できるが実践するにはイメージがわかりにくいとの意見もあり、より身近なテーマやイメージしやすいテーマでの事例の提供が必要であると感じていました。そこで、APCでは、日々の組織活動(主として営利活動)だけでなく、個人活動(非営利活動を含む)にも範囲を広げ、メンバーが実践してきた事例などをまとめて発行しています。
なお、2022年版に掲載している実践事例は下記の通りです。
- 中小規模の全員参画型業務改革
- JAL再生
- 所属組織でのマネージャー育成(新)
- 建設会社の中期経営計画策定
- 富士フィルム第二の創業
- 建設会社の地球環境へ取り組み(新)
- 建設会社の商品企画
- くまモン
- マイプログラム
- 55歳からの技術士挑戦
- 事業者が主体的に進める工場の企画構想・実行・運用までの進め方(新)
- 台風による床上浸水家屋の復旧
- 介護
- クルーズ船(DP号)の感染症対策~PMRとして学ぶこと~
- 大規模セミナーイベントのウェビナー化
- 学生イベントを支援する
- 子供の結婚
- 夫婦青森旅行(47都道府県制覇)
3.実践事例(エッセンス版)の活用方法
実践事例は広範囲にわたっていることから、これらを活用することは、日ごろ行っている物事も意識して行動すればプログラムマネジメントを適用でき、個々人の課題解決につながるヒントになると思います。下記にポイントとなる事項をあげます。
- ①規模の大小に関わらず適用できる。
身近なテーマでも活用が可能。
- ②有期限の夢や想いを実現するには、フォアキャストだけでなくだけでなくバックキャストでも考えてみる。
- ③サービスモデルで価値を生むことが最終目的となる事例も多い。
- ④「As is/to be」で考えた場合、直線型(一方通行)で進める方法だけでなくスパイラルアップで進める方法もある。
- ⑤「言われた通りに/決められた通りに行う」から「自ら考え行動する」ことができる環境に変えることが可能になる。
- ⑥何のため、誰のためから始めて、情報を一方通行でなく双方向で考えると、関わる人との話が進めやすくなる。
4.今後の実践事例
これまでは、エッセンス版としてまとめてきましたが、エッセンス版の事例拡充に加えて、個々の事例をより詳しく記述した詳細版の発行についても検討していきます。
5.実践事例集(エッセンス版)の入手方法
APC プログラムマネジメント実践事例集 (pmaj.or.jp)
![QRコード](images/4-7-1.gif)
皆様、是非、ダウンロードしていただき、活用していただけると幸いです。
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