このように事業またはプロジェクトに投資または融資に対しての意思決定をするための方法として少なくとも下記に示すような財務分析に関する知識はプロマネになったら必要となります。
一般的に起業や投資する際にキャッシュフローをベースとした(DCF:Discount Cash Flow)とIRR(Internal Rate of Return)はその投資判断基準として使用されています。
ここでの基本的考え方として投資家または会社の立場からいえば「いくら利益を上げたか」よりも投資により「いくら手元にキャッシュが戻って来たか」が重要であり、企業経営者も同じ考えです。
ここでDCF のIRRの基本的な考え方を述べてみます。
DCFとは
CFは事業が生み出す毎年のキャッシュフロー(金利、税金、減価償却費前利益、すなわちEBITED: Earning Before Interest Tax and Depreciation)の見込み計算を行い、そしてキャッシュフローを利子率(i)で割り引いて投資の回収額を現在価値(NPV: Net Present Value)を算出するものです。
この計算の結果、累積の現在価値が事業の一定の期間(投資対象となった設備の法定耐用年数)にプラスとなればこの投資は問題なしと判断できる。
すなわち、DCFでは割引金利が高ければ現在価値(NPV)は小さくなり、逆に割引金利が低ければNPVは大きくなる。