今月のひとこと
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 PMシンポジウム2022の録画講演 

オンライン編集長 深谷 靖純 [プロフィール] :8月号

 このところ毎週、渥美清さんの「トラさん:男はつらいよ」で有名な「柴又」を訪れています。京成電鉄「柴又」駅を乗降する度にトラさん旅立ちのシーンを思い出します。妹のサクラの涙顔と閉まる電車のドア、いかにも遠くへ出かけるといった抒情豊かなシーンです。ところが、映画には映っていないのですがトラさんは次の駅で電車を降りなければなりません。柴又駅を通る京成電鉄金町線には京成金町・柴又・形成高砂の3駅しかなく、上りでも下りでも柴又の次は終点なのです。歩くと15~20分といったところを遠い別れと思わせる演出、素晴らしいですね。

 6月、7月はPMシンポジウム2022の録画配信講演の録画撮りが続きました。
 PMシンポジウムは、広範な分野にまたがって様々なプロジェクトを取り上げるところが特徴です。毎年のように参加される方が多いのですが、皆さん口を合わせたように品揃えの豊富さが楽しみだと言われます。
 プロジェクトとは価値創造活動のことですから、私たちのあらゆる活動、人生そのものさえもプロジェクトと捉えることができます。また、プロジェクトで使われる様々な専門知識や技術を極めることによって、創造する価値を高めることに繋がります。さらに、プロジェクトに臨む心構え、最近ではパーパスという言葉もよく使われますが精神的な面も創造する価値の方向付けを決します。というようなわけで、PMシンポジウムでは様々なテーマを取り上げることになります。
 PMシンポジウム2022では、全部で64本の講演が行われます。そのうち、10本は開催日である9月15日、16日にライブ講演され、その後その録画をオンデマンドで配信します。他の54本は事前に録画撮りしておいて、9月17日または18日からオンデマンドで配信されます。録画撮りは、講演者が自身で録画する方式(自撮り)と、PMAJスタッフがお手伝いする方式とに分かれます。スタッフが録画撮りする場合でも、講演者がPMAJ事務局まで出向く方式(事務所採録)と講演者の自宅・職場等からネット経由で講演する方式(リモート採録)の2つに分かれます。3つの方式はほぼ等分されていますので、30本強の録画撮りのお手伝いをすることになりました。
 大変恐縮ではありますがPMシンポジウム2022参加の皆様に先駆けて、講演を拝聴いたしました。内容について申し上げられませんが、今年も豊作であることは間違いありません。SDGs関連の講演では、何が問題なのかといった背景についても語られているので一緒に考えていただきたいと思います。DX関連の講演では、何が一歩踏み出すきっかけとなるのかを見極めていただきたいと思います。さらに、講演者がどういう思いを込めているのかにも想像を巡らせて、じっくりと聞いていただきたいと思います。
 講演上手な方が多いのですが、中には繰り返し聞いた方がいいという方もいます。また、60分では読み切れない程、詳細な資料を作られた方もいらっしゃいます。オンデマンドですので視聴の仕方は自由です。ご自身にとって興味がある講演をじっくり楽しむこともできます。
 9月15日のPMシンポジウム開演をお楽しみにしてください。
以上

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