<PMシンポジウム2022の大会テーマ>
PMシンポジウム2022実行委員会 企画Gr. 竹田 直規 : 7月号
今年のPMシンポジウムの大会テーマは
です。
PMシンポジウムの大会テーマは、特定の有識者に依頼するのではなく、ボランティアで構成される「実行委員会」で、メンバーから提案された大会テーマ案を基に作成しています。集まった大会テーマ案について、下記項目について比較検討し、メンバーの投票で今年の大会テーマを採択しました。
- ①社会的状況、背景、要求
- ②プログラム&プロジェクトマネジメント(P2M)との関連性
- ③技術的課題と発展性
- ④大会テーマから受ける印象
今年も昨年同様にCovid-19の猛威は衰えず、社会的状況は出口が見出せない状況で、大会テーマも問題提起型(暗い)に誘引しがちですが、それだからこそ未来(明るい)志向の大会テーマが望ましいと考えました。実行委員会で審議した際の大会テーマに対する意見を下記します。
- ①暗い(危機を煽る)テーマより、明るい(希望が持てる)テーマが良い。
- ②未来という語が多かったが、未来には暗い未来もある。
- ③未来だといつを指すか分かりづらい、人によってイメージはバラバラ。
- ④環境破壊、DX化、人口減少、地球温暖化など、喫緊の課題が多い。
- ⑤大きな(幅の広い)テーマより、具体的なイメージが涌くテーマが良い。
- ⑥メインテーマは大きく、サブテーマはより具体的にすると良い。
- ⑦特定の著者/書籍のキーワードより、一般的に理解し易いキーワードが良い。
大会テーマが実行委員会メンバーの意見や志向を反映した結果である事をご理解いただければ幸いです。
決定した大会テーマを受けて、「実行委員会」のメンバーがそれぞれふさわしいと考える講演者と講演内容を提案し、実行委員会で審議しPMシンポジウムの講演を決定しました。その結果、先進的なDXの取組み、社会課題の解決、マネジメントや人材育成・働き方など、未来を色々な側面から志向する講演を多数用意する事ができました。
イノベーションやSDGsを実現するには、多くの困難やコンフリクトに直面します。例えば、再生可能エネルギーの拡大vsエネルギーの安定供給、環境保全vs経済成長、AI等の技術革新vs働きがいなどです。こうした状況下では、単一目的のプロジェクトだけでの課題解決は困難であり、複数のプロジェクトを同時並行的に実行し、全体最適解を導き出す必要があります。
このような、目標が高く・複雑で・長期で・多くの調整が必要な、複数のプロジェクトを計画し実行するためには、「現状の姿」と「あるべき姿」とのギャップを高い視点と広い視野で分析し、深い洞察力をもってゼロベース&バックキャストで環境や状況の変化を考慮したプロジェクトを柔軟にデザインするプログラム・マネジメントが必須となります。更に効果的に実践するためにも、多面的な見方や考え方を取り入れた、プログラム&プロジェクトマネジメント(P2M)が求められます。
講演を通じて、次世代のプロジェクトマネジメントを担う方々へアシストできれば幸いです。「PMシンポジウム2022」へのご参加、並びに「実行委員会」へのご参加をお待ちしています。
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