4月から7月までが、今年ほどヒマな年はこれまでになかった。かねてより4月から6月はワークロードが低い傾向があったが、昨年の5・6月は多忙を極めてロシア向け研修を行なっていた。一昨年、昨年と熱心に取り組んだセミナーのビデオ作りも飽きてきた。そこで考えたのは、南ヨーロッパの3か国語の言語知識とスキルを上げることで、フランス語、スペイン語に加えてポルトガル語の勉強を、インターネットを使用して行っている。
幸い、ブラジル向けのP2M研修を今年度後半に実施する計画があり、セミナー教材をポルトガル語で作ることと、通訳を入れるものの、プロジェクトマネジメントに関しては、ブラジル人が話すことの95%くらいまで理解できるようにという目標も立てている。教材は既にできたし、ポルトガル語(正確にはブラジルのポルトガル語)の You Tubeビデオも90%程度理解できるようになった。
ラテン語から派生したロマンス語(フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ルーマニア語)の基本知識はかれこれ60年前の学生時代に習得して、その後もつかず離れずで、付き合ってきたという経緯があるので、このようなことができる。面白いのは、ヒアリング力は高速な外国語のナレーションにくらいつく集中力であるので、3つの言語のどれか一つでも90分くらい我慢して毎日聞いていると、3つの言語同時にヒアリング力が上がるということだ。しかし、当該国に滞在していない、業務で当該言語を使用しない場合は、ヒアリングの練習を中断するととたんにヒアリング力が落ちる。それが年齢の壁である。