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反転授業
アクティブラーニングが注目されてきた中で、2013年に反転授業が話題となった。
反転とは、教室と自宅の反転のことである。
従来型では、教室で講義を行い、自宅での復習などで定着を図った。
反転授業では、家でオンライン授業、Eラーニングなどで講義を受け、教室、リアルの場で定着を図るというものである。
教室では、リアルの場でしか体験できないことを学ぶ、体験により豊かな学びとなり、知識の定着に結びつく。
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オンライン体験の活用
2013年にアメリカ人が主催するワールドカフェのオンライン講座に参加。
(ワールドカフェとはあるテーマを設定して、4、5人くらいのグループに分かれて対話を行い、一定時間が過ぎると1人を残してグループ替えを行うというのを数回くりかえすというもの)
30人で英語の本の1章を読んでその内容をオンラインの掲示板に書き込み、お互いにコメントするということも経験。
英語での表現で難しいことが多かったが、他の人のコメントを読むと理解が深まり、コメントをもらうとモチベーションも上がった。
これらを日本のコミュニティーへも取り入れた。
以前、大学講座がオンラインで受講できるというMOOCsが日本でも話題になったが、受講者の93%が脱落するという状況であった。
開催していたオンライン講座は脱落率40%位であり、継続できるように講座を設計したが悪化し、脱落率は80%程度となってしまった。
そこから再設計を行い、脱落者はほぼ0の状態へと改善した。
脱落する理由を考えての対応が成果に結びついた。
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脱落する理由の多くは、孤立感+忙しさなど |
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孤立感を感じさせない、関係性づくりのため、雑談の場を設けた |
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雑談の場が盛り上がった |
結果として、講座+雑談の場で費やす時間は2倍だが、脱落しなくなった。
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時代の流れ
産業革命からの機械論的世界観、1970年代からの複雑系的世界観を経て、生命論的世界観へと移ってきている。
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機械論的世界観は、顕在意識、計画性重視し、モノと心の欠乏の時代からモノの欠乏を埋めるに至った。 |
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生命論的世界観では、波動性、量子性、潜在意識、偶発性を重視し、個体の範囲を越えて広がって繋がる世界観である。 |
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今後のオンラインの活用
オンライン研修は学習者中心と教師中心のものに二極化する。
教師中心では脱落者が増え、学習者中心ではリアルのアクティブラーニングとオンラインを組み合わせることでリアルを超えた学習が可能となる。 |
リモートワークは多様化と規格化に分かれる。
規格化された経営ではマネジメントの崩壊を迎え、多様化を許容する経営では自律分散型での集合知から広域の集合知を構築していく形に発展すると考えられる。 |
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今後の学び
学び1.0は、従来のクオリティ重視の講座、セミナーという形での学びである。
学び2.0は、リアリティ重視で、何らかの呼びかけ、紹介などでZoomの交流会などに集まった人たちが、お互いに学びあうものである。そこから研究会などに発展し、社会に向けてアウトプットしていくことで、学び1.0にもなる。
学び3.0は、このサイクルを回していくことであり、秩序(学び1.0)とカオス(学び2.0)をよろめき歩きながら進んでいく学びである。 |