ウクライナPM協会の年次大会はほぼ学会であり、10年来の親友たちとZOOM上で再会できたのは大変嬉しかった。ホストのキエフ国立建設建築大学の大学院PM専攻課程はドイツ ドルトムント大学とEuropean Master of Project ManagementというEU大学院のPM専攻修士課程で提携しており、ウクライナ独自の先端PM学とEU共通のPM学の両方が学べるようになっている。ウクライナ伝統のPM学は数学とITが多く取り入れられており、最近脚光を浴びているデータサイエンスを元々やっており、今後強みが発揮されるであろう。
本題に戻り、今回は「世界のプロジェクトマネジメントの課題」シリーズ : ①プロジェクト環境の構造変化、②プロジェクトとプロジェクト環境の複雑性の増加、③Optimism Bias(確信犯的楽観主義)、④有効性の少ない計画手法への固執 (Planning to fail, not failing to plan)、⑤前提条件更新の欠如 (Wrong Assumptions)、⑥プロジェクト構想化・計画最適化の欠如、の第4回目として⑤を取り上げる。