投稿コーナー
先号   次号

「「パーソナルPM」を如何せん!」
(COVID‐19への対応)

プラネット株式会社 中 憲治 [プロフィール] :4月号

泣く子とコロナウイルスには勝てないのか・・・?
例年、春のこの時期は「パーソナルPM」の実行プロセスの真最中であったが、今年は様子が違ってきた。国内は自粛ムード、海外に至っては渡航禁止、入国禁止の国も多い。
ということで、今年の春は立ち上げプロセスに専念することとした。
朝日新聞の土曜日版には街道特集がある。先日のテーマは、「竹内街道」だった。「竹内街道」とは初めて見聞きする言葉だったので、興味津々で読んでみた。
特集記事によると「竹内街道」とは飛鳥時代・推古天皇21年(西暦613年)に制定された難波と飛鳥京を結ぶ日本最古の官道である「大道(だいどう)」の一部を構成する道とある。
また、司馬遼太郎の『街道をゆく/第1巻』にも竹内街道について記されているとあった。
早速、『街道をゆく/第1巻』を読んでみると、「竹内街道/葛城みち」の項に出てくる、
竹内街道/竹内峠の麓にある竹内集落が司馬さんの母方の実家があったところで、幼少のころの思い出とともに紹介されている。シニアプロジェクトのポルトガル訪問の時も、『街道をゆく/南蛮の道』を事前に読み、大変役立ったことから、今回もプロジェクト決定の前段階の事前学習として、「大道」「竹内街道」について詳細を調べてみた。
日本書紀によると、推古天皇の制定した「大道」は、当時の隋との外交の玄関口である難波津から堺を経て、政治の中心地であった飛鳥・小墾田宮(おはりだのみや)までを結ぶ日本最古の官道(国道)で総延長40㎞におよぶ、難波津から堺までは「難波大道」、堺から竹内峠を超えて葛城市の長尾神社までを「竹内街道」、長尾神社から飛鳥・小墾田宮までは奈良盆地を東西に走る「横大路」の3つの道で構成されている。「横大路」は橿原市八木町付近では古代と同じ24mの道幅で現存しているとのことであり、日本最古の官道を歩くのはパーソナルプロジェクトのテーマとして最適であると判断した。
加えて、飛鳥・小墾田宮の近くには、日本最古の神社「三輪神社」(正しくは「大神神社」と書き、オオミワジンジャと読む)がある。この神社のご神体は、背後にそびえる三輪山である。三輪山の麓にあり、ご神体が三輪山であることから通称「三輪神社」あるいは「三輪明神」と呼ぶのかと思いきや、司馬さんの『街道をゆく』によると、「三輪山は土着の出雲族のうちのミワ族の神である・・・」とある。古代神道の自然崇拝の姿を現しているような神社である。(これについては、是非『街道をゆく/第1巻・三輪山の項』を読んでもらいたい)。
日本最古の「大道」を歩き、最後に日本最古の三輪神社を訪ねる、先の三十三観音巡礼で飛鳥地方を歩いた時に訪れなかった史跡もスコープに含め、所要期間3日とする。費用は優先第3位とする。これでシニアプロジェクトに続く古希を迎えてのパーソナルプロジェクトの最初の活動が決まった。後は細部の計画策定と実行、それがいつになるかはコロナ次第である。
竹内街道・横大路活性化実行委員会Webより
竹内街道・横大路活性化実行委員会Webより
以上

ページトップに戻る