今月のひとこと
先号   次号

 楽しい階段 

オンライン編集長 深谷 靖純 [プロフィール] :3月号

 相も変わらず、この時期は桜の話です。PMAJ事務所前の桜は満開になっています。昨年の3月号の記事では「蕾膨らむ」となっていましたので、この冬の暖かさは異常です。桜の季節は、花粉の季節でもありますからマスクをする人が急増します。特に今年は別の理由もあって、電車などに乗ると9割以上の人がマスクをしています。鼻をグズグズいわせていると白い目で見られるので、うかつに外も歩けません。

 最近、楽しい階段を見かけるようになりました。かなり以前からあったようにも思いますが、少しずつ増えているのかもしれません。写真はその中の一つ、JR田町駅芝浦口側にある階段です。階段を昇る人にエールを送っています。1段昇ると0.1Kcalの消費効果があるなんて「ホンマかいな」というツッコミが入りそうです。
JR田町駅芝浦口側にある階段

 文字が書かれている所、蹴込(けこみ)というのだそうですが、駅などで行先表示や「出口ではありません」「左側通行」などの注意表示に使われているのをよく見かけます。商用のビルでは上階の店舗名やロゴ等の広告に使われることもあります。足下にあって汚れやすく、また階段を昇る人専用だということからか、コストをかけるのは難しいのではないかと想像します。比較的地味な仕上りが多いといった印象です。
 写真の蹴込も地味な印象です。田町駅周辺のビジネスマンが仕事を終えて、この階段を昇りながら、毎日ニヤリとして駅に吸い込まれていく景色が目に浮かびます。派手でないところがいいのかもしれません。多分、こういうのを遊び心というのでしょう。街の中に遊び心が増えていくのを、ニヤリにやりと楽しんでいます。
以上

ページトップに戻る