Advanced PMR Club(APC)
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プログラムマネジメントの普及促進の取り組みを行うAPC

PMAJ APC 藤澤 正則 : 1月号

1.はじめに
 PMRの資格取得者の集まりであるAPCでは、「PMRの認知向上活動およびPMRによる価値創造活動を通じて相互啓発し、プログラムマネジメントの普及促進を図ること」を目的として、2018年9月から活動を開始した。1年目は、各分科会「認知向上」「価値創造」をテーマに活動を行い、PMシンポジウム2019での講演などを通じて、プログラムマネジメントの普及促進を図る活動を進めた。今回、関西でのセミナーを通じて、得られたことと今後の取り組みについて、報告する。

2.今回のセミナーのテーマ
 11月30日の関西セミナーは、「プログラムマネジメント×スペキュラティブデザインが描く共創価値と未来(佐藤様)」「アジャイル開発への道案内(小原様)」に加えて、「もっと身近にP2Mを使ってみよう「中小規模の全員参加型業務改革プログラム」と「学生開催イベントの新しい進め方」」の話題提供を行った。わかりやすく表現するために、ここでは、P2M(プログラム・プロジェクトマネジメント)とは「新しい物事(イノベーション)を実現するための理論的モデル」と定義し、自分で実践した実践編、各社を支援する支援編、全く異なる応用編での「人と生かす」「チームを生かす」「組織を生かす」ことで、人と組織の成長が実感できることを話した。

3.今回のセミナーから得られたこと
 APCでは、プログラムマネジメントの普及促進のために、参加された方のアンケート結果を今後の活動に役立てている。9月のPMシンポジウムと今回のセミナーでのアンケート結果をグラフにすると下記のようになった。

プログラムマネジメントに関する質問

「プログラムマネジメントを知っている」シンポ:44/58(69%)、関西セミナー:30/34(88%)
「プログラムマネジメントを実践している」シンポ:20/44(45%)、関西セミナー:15/29(51%)
「プログラムマネジメントを使ってみようと思う」シンポ:14/16(88%)、関西セミナー8/8(100%)」

4.今後、取り組んでいくこと
①今回、見えてきたこと
プログラムマネジメントの認知度は意外と高く、実践されている人が多い。
プログラムマネジメントの必要性を感じている人の内、経験年数がある40代や50代では、経験値が壁になっていている可能性があるが、20代や30代は、柔軟性があり、すぐに活用できる可能性がありそう。
IT系の実践事例が必要。
②活用されるプログラムマネジメントにするために検討すること
自分が使ってみようと思う資料
P2Mを知らない人にはわかりにくい「言葉の壁」をなくす
実践できる資料を活用できる場の構築を行う
 これまで、プログラムマネジメントやP2Mは、理論としては、よい見方・考え方・進め方ではあるが、紹介されている実践事例が少なかった。そのため、APCでは実践事例を中心にPMAJの場を通じて、話をしてきた。今後は、わかりやすいP2M(プログラムマネジメント)を実践できる資料の作成を進め、普及促進を図りたいと考えている。
以上

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