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介護は「スキームモデル」であることを認識する
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P2Mのいわゆる3Sモデルのうち、介護は「スキームモデル」に当てはまる。そのため介護者は「介護スキーム」を作成することに注力すべきである。
一方で、ケアプランの作成などはケアマネジャーに任せるべきである。これも一人でやろうとすると、3Sの「システムモデル」と「サービスモデル」も担うことになり、負荷が高すぎていずれ破綻してしまう。
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介護の「スキームモデル作成」には「ミッションプロファイリング」を活用する
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「ミッション表現」→「関係性分析」→「シナリオ展開」と進めて、あるべき姿にどう到達するかのシナリオを描く。
「ミッション表現」では、介護の目的と、失ってはいけない大事な価値を認識し、ミッションを明らかにする。目的の例としては「被介護者と介護者の生活(人生)の質を維持する」「被介護者の終焉を穏やかに迎える」など、価値の例としては「被介護者の生活環境(清潔さ)を維持する」「介護者の仕事を維持する」などが考えられる。大事なのは、「介護すること」が目的ではないということである。
「関係例分析」では、兄弟や親戚など、介護に関わる家族の関係性を具体的に確認する必要があるが、誰かが要介護になってからでは間に合わない。事前に被介護候補者を想定して確認しておくべきであり、そのためにも日頃から良好な関係を保っておくことが重要である。
「シナリオ展開」では、まず、要介護認定を取得する。これを取得しないと要介護レベルが決まらず、シナリオを作成できない。
要介護レベルが決まれば、レベルの高低や同居・別居などの状況を考慮して、在宅介護にするか、それとも施設介護にするかなどのシナリオを考える。
なお、介護に関わる費用は、被介護者の資産を活用するべきである。そのため事前に被介護者の資産を確認しておくことも重要である。 |