例会部会
先号  次号

第249回例会 報告

生越 直人 : 10月号

【データ】
開催日: 2019年8月23日(金) 19:00~20:30
テーマ: 「「体感」から学ぶ・気づく・深める!! リーダーシップ」

講師: 野原 秀樹 (のはら ひでき) 氏
株式会社MANY ABILITIES 代表取締役

【第249回例会 報告】
~はじめに~
 講師のMANY ABILITIES 野原氏は、リーダーシップを「チームの課題や目的、目標に向かって集団を導いていく能力」と伝えています。集団を導いていく能力の中には様々な能力があります。
 今回の例会では体感のアプローチから、改めてリーダーシップを捉え、どのような能力が必要なのかについて、参加者皆で対話し言語化していただきました。

~講演概要~
①リーダーシップを見つめる

■リーダーシップ:チームの課題や目的、目標に向かって集団を導いていく能力
 リーダーの発言や行動は、チームのメンバーに大きな「影響」を与える。従ってメンバー1人1人をよく理解し、メンバーの個性や能力を引出し導いてあげることが大切。コミュニケーション力、マネジメント力、問題解決力、信頼される人間性などが必要。メンバーから、付いていきたいと思われるために何が足りないか、何が必要かイメージする。

■フォロワーシップ:課題や目的、目標に向かってリーダーを補佐していく能力
 (フォロワー:リーダーを補佐する人、部下やチームメンバー など)
 フォロワーは、リーダーの個性や特性を理解し、指示に従って行動するだけでなく、チームの課題や目的、目標の「達成」に向かって積極的にフォロワーシップを発揮して、リーダーとの「信頼関係」を構築していくことが必要。

■リーダーシップ:「影響」の与え方の違いによるスタイル(例)
  行動  





1. 「自らの行動」(率先垂範型・リーダーシップ)
自らが行動し、他社に対して範を示していく
2. 「想いを伝える」(ビジョン型・リーダーシップ)
明確なビジョンを伝え、他者のやる気やモチベーションを高めていく
3. 「引き出す」(コーチ型・・リーダーシップ)
個々の個性や能力を理解し、引き出しながら導いていく
4. 「サポートする」(メンター型・リーダーシップ)
良きメンターとなって、他者をサポートしながら導いていく
5. 「奉仕する」(サーバント・リーダーシップ)
他者に奉仕や支援の姿勢を示し、信頼関係を得ながら導いていく
  支援  

 リーダーとメンバーがお互いに「良い影響」を与え合うことが大切。
 リーダーはメンバーに成功体験を積ませて、更には将来に向けてのビジョンをメンバーに与えることが大切。

 サーバント・リーダーシップは、今の時代のリーダーシップに相応しいあり方の1つと考えられる。リーダーとメンバーがしっかりとした信頼関係を構築し、メンバー1人1人がリーダーの意識を持って能動的に組織を引っ張るあり方に繋がる。

②「体感」から学ぶ・気づく・深める!! リーダーシップ

■チームビルディング3つのポイント
共通認識:チームとしての目的を理解する
   何のため、誰のため、成果は etc

役割分担:自らが行うべき役割を理解する
   作業を分担し個人の責任において果たすべき事柄

相互理解:お互いが協力し合う必要性を理解する
   お互いを理解し、お互いに協力し合うこと

■リーダーに必要な能力
信頼関係
   コミュニケーション、責任感、指導力

理解力
   論理力、分析力、計画力

実行力
   変革力、チャレンジ精神、調整力

~まとめ~
 今回の例会ではいくつかのワークショップを行い、リーダーシップについて体感していただきました。
 ほぼ初対面の例会参加者が、共通の体験を持つことによって、例会自体がものすごく良い雰囲気になりました。特に、最後に円く座って順番に例会の感想を述べた時は、仲間意識が生まれていたと感じました。
 是非、例会の中での気づきや学びを、仕事等に結びつけていただきたいと思います。

 最後になりましたが、ご講演いただきました野原氏には、大変お忙しい中、PMAJ 例会部会にご協力いただきましたこと、心より感謝申し上げます。

 また、我々と共に部会運営メンバーとなるKP(キーパーソン)を募集しています。参加ご希望の方は、日本プロジェクトマネジメント協会までご連絡下さい。
以上

ページトップに戻る