関西例会部会
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第148回 関西例会講演記録

PMAJ関西 KP 西 毅 : 8月号

日時 2019年7月12日(金)
会場 大阪市立生涯学習センター 第2研修室
講演者 坂井 剛太郎 株式会社竹中工務店 役員補佐
テーマ P2M手法の多様化・複雑化する業務への展開事例

はじめに
坂井さんはPMRの資格をお持ちで、P2M手法を仕事だけでなく生活にも取り入れた実践事例を、簡単なワークショップもまじえ質疑の時間を含め1時間半有意義な講演を聴かせていただきました。また、会員に向けて講演時の配布資料を公開しています。
そちらも参照してください。

◎講演記録
 建設業では建築工事1つ1つがプロジェクトと位置付けされ、入社当初から先輩の仕事の仕方を見様見まねで身に着けていった。転機は若くから海外に赴任をしたことである。
 当初赴任した東南アジアでは人件費が安く材料費が高いという環境の中、人海戦術中心の計画でユーザーからの短納期の依頼に応える成果を上げて、坂井マジックと驚かれた。次に赴任したアメリカでは、和風レストランを手掛け雪が降った日本庭園は息をのむほどの美しさとの評価を得た。アメリカでは地域事務所の合併などを通して、地域性文化の違いなどでも苦労されたとのことである。帰国後にリスクマネジメントを習得されている。講演では、リスクマネジメントについてリスクの定義の他、ハザード、ペリル、エクスポージャーといった用語をバナナの皮、歩きスマホ、ケガというリスクを潜在化している身体や故障というリスクを潜在化している時計・スマホを例にわかりやすく説明された。またリスク管理を野球のピッチャーを例にTOC手法を使ってマネジメントする事例も参考になった。
 その後国内では業務改革プロジェクトを担当することになり、取得したP2M手法を活用・展開して、実効ある人材DB構築や海外の地元建設会社へのコンサル業務の確立などを手掛けた。
 再度アメリカに赴任することになり、経営、事業戦略にP2M手法を取り入れマネジメントを行った。事業戦略では、マイナーチェンジを繰り返す安定期とモデルチェンジで右肩上がりに事業を飛躍させる変革期を繰り返すことで事業を成長させた。その後担当したグループ会社では、まず個別のプロジェクトの対応力を強化し、BSC手法を使って各事業の成長戦略を立案した。一方P2M関西研究部会では、中小企業のグローバル展開をテーマにP2Mの応用方法などを研究・深耕された。

第148回 関西例会の様子

◎ワークショップと全都道府県制覇旅行
 旅行を例題にサービスモデル、システムモデル、サービスモデルの考えを疑似体験できるワークを行い、その実践例をとしてご夫婦で全都道府県をめぐる旅行をどうP2M手法を使って実践しているかをお話しされた。P2M手法を楽しく実践している例は初めて聞き新鮮な感じを受けた。

最後に関西KP会の喜野さんが講演をグラフィックレコーディングされたので掲載します。

関西KP会の喜野さんのグラフィックレコーディング

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