投稿コーナー
先号   次号

「町内会のプロジェクト・地域イベントに考えること」

プラネット株式会社 中 憲治 [プロフィール] :10月号

 今年は、町内会の役員を務めているため、2か月に一回は大きなイベントの手伝いを行っている。役員を務めるといっても、順番制で回ってくる1年間の班長の中から選ばれる役員であり、他に手を挙げる人も少なく、1年間なら少しはボランティアで務めてもいいかと考え手を挙げた結果であり、当初は決して優先順位を高くするでもなく、時間が許す範囲であれば役目を果たせばいいとの考えであった。
 このところ、7月は猛暑の中での「夏祭り」、9月に「地域敬老の集い」と町内会挙げてのイベントが続き、町内会の役員とボランティアの人たちが総動員で準備にあたった。
 町内会のイベントといっても、立派なプロジェクトであり、「WBSの作成」、「役割分担」、「スケジュール作成」は必須の作業工程となる。
 しかし残念なことに、これらは行われてはいるが、全く不完全で、実行段階で様々な多くの問題を生じている。役員の打ち合わせ段階でも、幾つもの指摘が行われるが、実際には反映されない事項も多い。にもかかわらず、イベント終了後には、来年度に向けての指摘事項をとのアンケートを求められる。しかし、そのアンケートがどのように反映されるか、教訓化の道筋が見えていない。
 町内会役員の多くは、既にリタイア―した人が多い、どのような仕事に従事していたのか、仕事を通じて何を学んできたのかなど、と思うことも多いがこれもまた現実なのだと実感する。現実打破のため、将来に向けて前向きに考えてみると、義務教育にもイベントが多くあり、義務教育の期間にいろいろなイベントの進め方のプロセス、ツールと技法を習得することも必要かと思う。
 そのためには、義務教育に携わる教師の方々に「プロジェクトマネジメント」の手法を習得して頂く機会を設けることも一考に値する。それも私にできるボランティア活動の一つのあり方かなと考えている。

ページトップに戻る