関西P2M研究部会
先号   次号

18年度 第1回関西P2M研究部会 「ワークショップ」の実施報告

関西P2M研究部会 土肥 正利 [プロフィール] :8月号

 7月14日(土) 13:00~17:00 西梅田MIDビル9階 にて、18年度第1回目のワークショップを開催いたしました。その実施結果をご報告いたします。
 メインテーマを「強いプロジェクトチームを作る!」とし、第1回目は、「強いプロジェクトチームとは?」についてのグループディスカッション、グループ演習を中心とした内容です。
 今回は、1名の初参加者を含む4名と少人数でアットホームな感じで開始いたしました。
当日のワーク概要と状況
 まずは、アイスブレークの時間です。2人ペアになり 交互に話し役、聞き役となって、お互いに自己紹介し、次にペアとなった相手のことを参加者メンバー全員へ紹介するという「他己紹介」です。いつも時間が少し足りない感じがしましたので今回は他己紹介時間を2分としました。お互いが少し打ち解け、以下のワークを開始しました。
1 ) 「強いプロジェクトチームとは?」:グループディスカッション(GD1)
各人が考える「強いプロジェクトチーム」について、キーワードとその理由を出しあい、最終的に、「強いプロジェクトチームとは〇〇をする為に、××によって、△△できるチーム」と言う短い文書でグループとしての思いをまとめ、発表して頂きました。
まとめることに注視するより、自由に意見が出し合え、キーワードを共有できたようでした。
2 ) 「チーム力の実感ワーク」:グループ演習1 (演習1)
ある課題に対して、個人で出した結論と、グループで出した結論を公式回答と比較します。個人とグループの結論と回答と差の大きさを比較し、グループのシナジー効果を実感してもらいます。また、個人がそのグループ内でどの程度メンバーへ影響を与え、自身の考えを主張できたのかについての傾向も見ることがでるコンセンサスゲームです。
過去に同じテーマで行った人で公式見解を以前聞いているはずなのに、その場で色々考えると、違う回答になってしまうとの声も。また、グループとしてのシナジー効果が発揮できた人や、逆に得点が下がった人など、チーム内でのその方の意見の主張度合いが表れていたのではないでしょうか。
3 ) 「傾聴ロールプレイ」: グループ演習2 (演習2)
2人ペアとなり、話し手と、聞き手を交互に行います。話し手には内緒で、聞き手にはある役割を担ってもらい、相手の話しを聞いてもらいます。後の振り返りで、気持ちよく自分の話しを聞いてもらえたか? 真剣に聞いてもらえたか? などの振り返りをします。これは、聞き手の人に普段の聞く態度について気づいてもらうための演習です。
人の話を聴く時の注意点や、相手の話をキチンと聴く態度に、普段自分たちが無意識にしている問題点に気づかれたのではないでしょうか? やりがちな聞き手の役割に徹してみて頂き、そのようなことにも気づけたのではないでしょうか? 役割は受講してからのお楽しみに。
4 ) 「あなたならどうしますか?」:グループディスカッション(GD2)
プロジェクト内に日常起こりうる 架空の課題に対して、PMたるあなたがとる対応を4つの選択肢から選びその理由をグループ内で議論してもらいます。
必ずしも、正しい回答を限定することが出来ないこともありましたが、メンバー内でお互いの考え、前提条件の設定などを交互に意見を述べ合うことで新たな気づきがえられたとの声をお聞きしました。


■次に当日のアンケート結果を示します。
 1.参加者の状況
登録会員名称 業種
年代 参加目的
きっかけ  

 2.ワークショップの内容について
ワークショップ内容について

1) GD1 「強いプロジェクトチームとは?」
良かった点・改善点について、特にご意見はありませんでした。
2) 演習1:「チーム力の実感ワーク」について
改善点:取り上げた内容は、コンセンサスゲームの定番である。WSとして、自分たちで作ってみるのも良いのでは!
貴重ご意見を頂きましたので、次年度以後のテーマとして検討してみます。
3) 演習2:「傾聴ロールプレイ」について
良かった点:傾聴の重要性、陥りやすい点も分かり、良く理解できた。
4) GD2:「あなたならどうしますか?」について
良かった点:考えさせられるテーマ、話題もあり、面白かった。
他メンバーと話しあえたこと。

3.自由記述・感想など
参加人数が少ないですね。最小でも2チームで発表できる形がよいですね。
実務で活用できる内容がたくさんありました。有難うございました。

■アンケートの結果や運営面からの振り返り
各内容について、大半が「大変満足」、「満足」との回答を頂きましたが、演習1)については、やや不満のお声もありました。同じテーマではなく、自分たちの身近なテーマでのコンセンサスゲームを作ってみる前向きなご意見を頂きました。今後の運営を検討するうえで参考にさせていただきたいと思います。
今回、1グループのみだったので、発表することにあまりこだわらず、グループ内での議論の時間を増やすことにしました。グループ内ではお互い、遠慮することなく意見を出し合える雰囲気ができたように思えました。
協会(PMAJ)のホームページへの関西P2M研究部会の開催予定で「第1回ワークショップ」 とだけ記載されている。そのテーマや、参加可能者の範囲(研究部会内だけの活動なのか否か)がわかるように表記し、広く関心をもっていただき参加者増につなげていきたいと存じます。

以上

ページトップに戻る