新P2Mクラブ
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「第5回 新P2Mクラブ」での話題提供を終えて

荒川 桂子 [プロフィール] :2月号

開催日: 2018年1月18日(木) 18:00~21:00
テーマ: 「分かりやすい進捗管理とは何かを考える~イナズマ線は有効なのか~」
場所: 日本プロジェクトマネジメント協会 会議室
参加者: 12名

<概要>
 話題提供
状況の変化に対応する進捗管理方法(工程管理ツールによるデモ含む)
イナズマ線の課題とその解決(案)

 討議 ~プロジェクト工程管理をよりよいものにするために~
受託側PMが報告すべき進捗情報・指標
発注側が見たい進捗情報・管理指標
(発注側グループ、受託側グループに分かれて討議、発表)

<気づき>
1. 参加者の気になるキーワード「イナズマ線」
今回は昨年11月新P2Mクラブにて話題にあがったイナズマ線についてアプローチを変えて取り上げてみました。進捗管理に興味や悩みをお持ちの方々が参加されると想定していましたが、イナズマ線に何らかの思いを持って参加している方が多かったことは意外でした。
また、他社・他業種でどのように運営しているか情報のない状況で、「自分だけでなく、みなさんが困っていることが分かった」といったコメントをいただき、このようなテーマをとりあげてよかったと感じております。

2. 話題提供後の歓談タイムからグループ討議にいたる活発な情報交換
状況の変化に対応する工程管理方法、イナズマ線の課題といった話題の提供後、長めに(約20分)歓談タイムを設けましたが、そこまでの内容にとどまらず、日頃の業務等のお話もされていました。参加者同士が打ち解けた場の雰囲気がグループ討議での活発な意見交換に繋がったものと感じております。このような場になったことを非常にうれしく思うとともに、場を提供する側として重要なことを改めて学ぶことができました。

3. 参加者の振り返り
当日は最後に参加者全員に振り返りを行っていただきました。その中で、いま意見交流したいテーマとして、「リスク管理を皆さんはどのように実践しているのだろう?」をあげていただきました。このようなテーマを実現していくことで、PM有志の輪がひろがっていける予感を感じた会となりました。
参加された方々からは、下記のようなアンケートのコメントを頂きました。
初めて新P2Mクラブに参加させていただきましたが、私にとっては色々な意味で大変有意義な場となりました。今後もぜひ参加させていただきたいと考えております。
参加者の方々の業界もIT業界やエンジ業界など様々でしたが、外資系または海外企業を顧客として相手にしている方々が多かったように思えました。そのためか、海外では発注者(お客様)の立場から考えると、いったい何が重要か?といった事も議論する事が出来たので、とても参考になりました。
プレゼンターの荒川様の進捗管理に対する想いを伺う事が出来て、自分と同じ悩み・考えの方がいた事に安心を覚えました。
トークテーマだけでなく、さまざまな業界・職種の方々と触れ合う事により、1つ1つの所作に学ぶ所(※)が多くありました。
(※) ファシリテーターの方がいたり、意見を集約してわかりやすくまとめる方がいたり、「あぁ、この人うまいなぁ」と参考になる方々が多かったです。
【イナズマ線について】
かねてからイナズマ線は工程管理を知らない人向けの、時間的に遅れているか進んでいるかが一目で分かる説明用の表現法に過ぎず、管理ツールとしては使えないと考えていましたが、皆さんとのディスカッションで、その認識が間違っていなかったことが確認できて良かったです。
【工程管理ツールについて】
私は実際のJOBで工程管理ツールを使ったことがないのですが、EXCELはご指摘にあったように、ズレた時の修正など描画・作図の労力が多大なのが1つの欠点。それが容易にできるだけでも「ひょっとしたら使えるのでは?」と感じました。それに加え、「工程管理ツール」を本気の管理用に使いこなせたとして、それがWBSやタスクがそれほど多くない工程管理に実用的ならば、是非試してみたいところです。これまで自分の管理スタイルに固執するあまり、こういった工程管理ツールは食わず嫌いだったのかもしれません。
【ワークショップ形式について】
ディスカッションの誘発として、一つの良いやりかただと思います。たまには良いかと。ただし、どのようなやり方であれ「テーマ」と「目指す成果」は、いつもされているように設定した方がいいと思います。タイトルに凝るのは大事なことだとも思いました。
プロジェクト進捗管理とあるべき姿を巡る話題提供とディスカッションができたことがとても有意義でした。
皆さんも同じような悩みを持っておられることに安心しました。
ワークショップ的な会合となりとても良かったです。
とても有意義でした。ありがとうございました。

<最後に>
 この度は、新P2Mクラブで話題提供の機会をいただき、また、平日18:00開始にもかかわらず、多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。進捗管理のプロに対して、「分かりやすい進捗管理とは何かを考える ~イナズマ線は有効なのか~」という釈迦に説法な風呂敷を広げたことに緊張し、不慣れなためスライドの文字が小さかったり、時間管理が拙かったりと、反省すべき点が多々あったにも関わらず、参加された皆様の感想にポジティブな内容を多くいただけましたことを嬉しく思います。
以上

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