例会部会
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『第227回例会』 報告

枝窪 肇 : 12月号

 日頃、プロジェクトマネジメントの実践、研究、検証などに携わっておられる皆様、いかがお過ごしでしょうか。今回は、10月に開催された第227回例会についてレポートいたします。

【データ】
開催日時: 2017年10月27日(金) 19:00~20:30
テーマ: 「ビジネスパーソンにヨガの習慣を」 ~ヨガの教えから学ぶ心と体の鍛え方~
講師: ヨガインストラクター/フリーランサー 生出 さやか氏

 今回の例会には、ヨガインストラクターの生出氏を講師としてお迎えし、日ごろ社会で活躍されている方々にヨガを知っていただき、ヨガを通じて日常生活で自分のコンディションを整える大切さや、健康に生きる喜びを感じていただくためのツールとして、ヨガを紹介していただくことになりました。
 また、今回は、ここ数年で最も参加申し込みの多い例会となりました。

○古代インドで3000年前
 ヨガの起源は定かではないが、バラモン教が広まった時代にヴェーダという聖典のウパニシャッド(奥義書)に初めてヨガという言葉が記されたことから、この頃にできたものだと考えられている。
 ヨガは人々が健康に幸せに生きてゆく方法・修行として出来上がったものである。
○YOGA=結ぶ・繋ぐ
 YOGAの語源はサンスクリット語でYuj(ユジュ)で、その意味は「繋ぐ」「結びつける」である。語源とされるウパニシャッドのヨガの図には「馬:五官、感情、欲望」「馬車:肉体」「御者:知性」「手綱:思考」「馬車の車主:魂」が描かれ、『感情で揺れ動く心に体が振り回されないよう、知性が手綱をもってコントロールする様子を冷静に見つめる自分』が示されている。欲望に振り回されず、理性を持って目標に向かえという意味がある。
 現代のヨガではこころとからだをつなぐという言い方をする。呼吸をもって散漫するこころとからだを一体化させることから、YOGAは最強のこころとからだのトレーニング方法だと言われている。
○ヨガの経典「ヨーガスートラ」
 紀元前4~6世紀ごろに、インドの聖人パタンジャリによって記された「ヨーガスートラ」という経典に、初めてヨガがしっかりと定義され広められた。ヨガ=幸せに満ちてゆくための修行とされるが、ヨーガスートラにはヨガを深めてゆくにあたって行う「八支則」(①ヤマ(禁戒)、②ニヤマ(勧戒)、③アーサナ(体位)、④プラーナーヤーマ(調気法)、⑤プラティヤハーラ(制感)、⑥ダーラナ(集中)、⑦ディヤーナ(瞑想)、⑧サマディ(三昧))が示されている。サマディの段階に達すればヨガの頂点に達することになる。
○呼吸のちから
 ヨガで一番大切なことは「呼吸」である。
 ヨガでは①深い呼吸、②瞑想、③ポーズを行うが、これは、呼吸と心、体は相互に干渉しあっているからである。
 ヨガの呼吸には鼻呼吸と深呼吸があり、それぞれ異なるメリットがある。呼吸は『自律神経』で動くからだの器官の中で唯一意識的にも動かせる機能である。

<呼吸法の実践>
 このあと、実際にヨガの呼吸法を実践し、自律神経を整える呼吸法を体感し、呼吸で得られる効果について体感しました。
 実践部分の詳細な解説は、本レポートでは割愛します。

 以上が今回の例会の概要です。

 筆者の感想ですが、実践において、体の構造を示す図や理論も交えながらの説明と共に、呼吸法のポイントを説明いただいたので、とても理解しやすく、また、すぐに呼吸法を実行することができたことがとても良かったと感じました。
 ご講演の後、とても心と体がリラックスしている自分を感じることができましたので、教わったことを今後も続けていければと思いました。
 生出先生、貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。

 最後に、我々と共に部会運営メンバーとなるKP(キーパーソン)を募集しています。参加ご希望の方は、日本プロジェクトマネジメント協会までご連絡下さい。

以上

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