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町の課題:人口を増やす
町は若い人々の、転出に悩んでいます。その悩みを解消することを考えました。
「子持ちの共稼ぎ夫婦」がリホームアパート群を受け入れる方式を考えればいいわけです。彼らが困っている一つは保育園問題です。
町には子育てが済んだ有能な経験のあるご婦人連中が存在します。彼女たちが暇な時間を利用して、子供の送り迎えを適宜行える組織(コミュニティ)をつくると事態は好転します。彼女たちの持つ経験を活かすと、幼児の教育にも貢献できそうです。また保育士の資格を取ってくれる人が出ると、社会の課題が一つ解決します。
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② |
住宅供給公社の空き部屋解消企画
町に存在する住宅公社のアパート群は50%以上が空き家です。このアパートが完成した時代は個人のプライバシーを保証する時代でした。しかし今は住民の交流で生活を豊かにする時代になってきました。アパートの群れの中に、住民が自由に行動できるテラスを建設することで、このテラス広場が住居者各位の生活を楽しくする広場となります。現実にこのようなリフォームをしたアパートに多くの人々が移転している実績が、多く出ています。町から出ていく若い共働き者は今の環境が、子育てに適していないので転居しています。そこで、このリフォームしたアパート群に保育園への送り迎え、時に夜間の面倒見をしてくれる老婦人コミュニティが派遣され、貢献できれば、共稼ぎ若夫婦の入居者がふえ、人口増加に貢献できます。
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③ |
共稼ぎ若手子育て夫婦の団地への転入と教育環境の整備
今再生協議会地区の小学校で本年度の入学1年生は30名です。これがますます減る運命になります。そこで町では本年度からコミュニティスクール方式を採用することになっています。コミュニティスクールになるということは教育の在り方に住民の声を存分に入れてよいという、文科省の新しい方針があります。従来の長年続いた教育方針の変更が許される時代となりました。従来の教育の基本は知識吸収方式です。この方式は大学入学試験の基本になっており、高偏差値方式が合格の採用基準になっています。しかし、現代はグーグルがあり、必要な時にグーグルに頼るとすべての知識を簡単に入手できます。では欧米流の教育を見ますとPISA方式といい知識を理解し、必要に応じて他の人々と討論し、知識の持つ価値を更に高めることができる教育を採用しています。日本の教育は東大合格を成功と考える教育方式で、真の社会教育の手法としては世界的に大きく遅れています。昨年文科省はこれまでのかたくなな態度から急変し、PISA方式の採用ができることを認めてきました。
個々ではPISA方式の採用のほかに脳科学を利用した教育方式が、いずれは採用されます。他方東大の世界的評価は年々低下しています。東大出身者が活躍できる場は官僚です。彼らは新しいことを作り出すより、古いシステムを残し、各種の規制で、官僚の地位を維持しています。規制を利用して官僚の地位を保証しているため、彼らに大きな危機感がありません。そして遅れていることに危機感を持っていません。世界的な大企業の地盤沈下が今の教育制度の上に発生しています。この教育方式からはスティーブ・ジョブスは生まれてきません。
変化の速い世界で活躍できる教育を実施することが求められています。
ここで3つの提案があります。
一つは進化した教育システムを採用することです。PISA方式の採用、2番目が脳科学を利用した年齢に適した早期教育の研究です。3番目が新しい幼稚園教育です。
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④ |
新しい幼稚園教育
今の町で危機感の高いのが私立の幼稚園です。人口減が原因で経営危機が訪れます。
最近世界的に新しい小学校への就業前教育方式が出てきました。ペリー方式という小学校就業前教育方式です。文明の遅れたアフリカで採用されていた教育方式ですが、この教育を受けた生徒は高校を卒業した時点での成績や、社会での成功率が高く、その後の実績の良さが提示されています。この教育はIQ方式(知識吸収方式)より、EQ方式に近い内容です。知識の利用でなく、社会的活動能力に優れるという特徴があります。
ここまで書き進めてきましたが、現状では壮大すぎるので、提案は取りやめ、下記⑤以下を提案してきました。
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⑤ |
智恵袋型老婦人コミュニティの提案
夫婦共稼ぎの住民が保育園の送り迎えでの困難を助ける、知恵袋型老婦人コミュニティをつくり、保育園児の送り迎え、母親が遅くなった場合の子供の面倒を見るコミュニティがあればこの町に住みたいと思う子育て家庭が増えるのではないかという提案を考えました。
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⑥ |
最後は身近な問題としてあまり利用されていない公園の活性化
公園の必要性は住民の側から常に遊具の追加要求があります。しかし、1年もすると利用者は興味を示さなくなり、もとの静寂な公園に戻っています。そこで提案したのが公園の花壇化です。
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