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「日本再生“アベノミクス”を成功させるために何が必要か」 (40)
高齢化社会の地域コミュニティを考えよう (16)

東京P2M研究会 渡辺 貢成: 7月号

Z. 先月は公園部会の皆さんにエンジニアリング的な資料の作り方をしてもらい、町行政の担当課長に説明し、ほめられたといわれたが具体的にその内容を説明してもらえるかな。
I. 先に申しましたように公園部会は素晴らしい人を配分して頂いたといいました。
頭のよいBさん、その他スタッフも、私の難しい要求を見事にクリアーしてくれました。

B提案 『公園利活用の活性化に向けた取り組みと課題』 :
  1.基本的な考え方と背景
  A. 社会的背景
町人口減少、生活スタイルの変化、
災害意識、健康志向、地方財政の逼迫
 
B. 国の公園規制の改正等
都市公園法改定
オープンスペース利活用改革
 
公園を地域の資産としてとらえ、町民の参画、地域団体、民間事業者等の多様な主体による新たな価値創造を目指した魅力ある公園への再生
  2.魅力ある公園の在り方
  3.事業展開にあたって留意すべき視点
  4.事業展開と課題(具体例の提案)
  展開1. ワークショップ、公園特長調査、都市計画コンサルタントとの話し合い
  展開2. 自治体、公園愛護会等ソシアルキャピタルへの検討内容の報告
  展開3. 具体的に取り組む公園とそのストックの効果の抽出
  展開4. 実践事例となる具体的な公園の選択
  展開5. 具体的な取り組み
  展開6. 事業実施後の課題、成果の共有
  5.都市公園ストック効果と分類整理
  A. 社会資本のストック効果
安全・安心の効果
生活の質の向上
生産拡大効果
B. 都市公園のストック効果
防災、環境維持、効果
健康・レクリエーション空間等提供効果
観光、経済活性化効果
  各公園を上記視点で評価する。

C提案 (若手のCさん) 『C公園の活性化を考える』
  1. 公園を利用する人々の要求は何か。
  2. 現在のC公園(C公園の持つ環境条件、写真等添付)
  3. 公園を利用していない実情とその理由→何が足りないのだろう
  4. 新たな公園の利活用とは、今まで利用していなかった人々の利活用を研究し、新しい利活用を提案する。例えば反抗期を迎える中学生達とその父親立ちが集団で行う遊びを開発する。(ミニ・スポーツ等)の提案
  5. 具体的提案図、写真
D提案 (福祉部会部会長) 『魅力ある公園づくり : その進め方と枠組み図(案)』
  1. 公園の維持管理は各地区ごとの公園愛護会や社団法人が行うとして、どこまでできるか。従来町が実施してきたこことの棲み分けをどう考えるか
  2. 公園の改修、公園をベースにした企画やイベント、公園に係る問題解決は当部会と町との連絡協議会で行う
  3. 公園の安全管理については町が責任を負う
  4. 当部会、社団法人、公園愛護協会の役割がはまだ不明確であり、整理が必要。 社団法人化することの意味付けを検討する必要がある
  5. 財政的な裏付けをどこまで行うか。時限的に決めていく
  6. 実行は容易に実行できるところから始める

  これらの資料をベースに町の公園部門責任者へのプレゼンテーションを行いました。
Z. 内容を見ると、先に説明してくれたエンジニアリング的内容が網羅されている気がする。
ここまでやるか、という内容にびっくりした。町の感想はどうだったかね。
I. 町の感想は『あなた方がここまで勉強してくれるとは思ってもみなかった。これだけ検討されたので、簡単な返事はできないので検討の時間が欲しい』というものでした。
そしてこんなことを考えるのは新市街地として開発するXX小学校区の再生協議会だけだ。旧来からの町の住民は毎日メールで要求が出されているが、内容は公園管理は町の仕事だから内容を充実せよという要求ばかりだ」
Z. 好意的な発言でよかったではないか。
I. ありがとうございます。しかし、1か月後の町からの回答が決め手になります。
この続きは来月号に委ねます。

以上

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