約40年前の1978年に、東芝から日本初の日本語ワードプロセッサー(ワープロ)「JW-10」が発売された。1台700万円という高価な機械で、事務机1台分ほどのサイズだった。当時の大卒の初任給が10万円台にのった年だ。高価なため、導入したとしても、重要度の高い業務に優先利用したであろう。その頃は、「タイプ室」と呼ばれる専門部署が社内にあり、和文、英文のタイピストが集められ、手書き下書き文書をタイプして、「印刷室」で複写されて社内に配布した。しかし、和文ワープロの競争は激しく、シャープが廉価な卓上製品を次々と発売し、市場を奪っていった。価格も急激に低下した上に利便性は高く、専門部署での集中から、利用現場へと導入され、やがてパンチ室は廃止となった。1990年には、パソコン(PC : Personal Computer)が普及し始め、Windows-95 が発売されると、またたく間にワープロは駆逐され、1999年に最大手シャープはワープロから撤退している。
SNSのビジネス向けの有償サービスが開始されている。LINE Works の仕様では、管理者を登録し、個人向け機能に加え「メール、掲示板、カレンダー、ファイル共有」が追加されている。中でもセキュリティ対策機能が強化され、「盗難・紛失、情報漏洩・無断アクセス、ウィルス・マルウェア、インシデント発生時対応」とある。ビジネス向けSNSでは、特に、高い機密性と信頼性が必要だ。ここまでが現状でも提供されている製品・サービスだが、AIを活用とまでは言えない。