関西P2M研究部会
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16年度 第3回関西P2M研究部会 「ワークショップ」の実施報告

関西P2M研究部会 土肥 正利 [プロフィール] :5月号

3月18日(土) 13:00~17:30 西梅田MIDビル9階 にて、16年度第3回目のワークショップを開催いたしました。その実施結果をご報告いたします。
メインテーマを「強いプロジェクトチームを造る!」とし、第3回目は、「心と体と頭で伝えるコミュニケーション」についてのグループワークを中心とした内容です。

当日のワーク概要と状況
 まずは、アイスブレークの時間です。2人ペアになり 交互に話し役、聞き役となって、お互いのことを知り、次にペアとなった相手のことを参加者メンバー全員へ紹介するという「他己紹介」で少し打ち解け、以下のワークを開始しました。
1 ) 体で伝えるコミュニケーション! グループワーク(GW1)
紙の材料を使い、チームで協力し、計画をたて、戦略をねり、できるだけ高く材料を積み上げるチームバトルです。メンバーの交代、コミュニケーションの制限、資材の制限、変更など様々な条件を変えながら、3回実施する中で相手との意思疎通の大切さを実感してもらいます。
今回も、身振り、手振り相手チームの状況を見ながらの作戦会議など真剣に取り組まれていました。
2 ) ビジョンは活力を生み出す!   グループディスカカッション(GD1)
各チームで「あるべき○○とは?」 のお題で自由にテーマ設定してもらい、それにむけ「モア」,「レス」の観点からキーワードを出しあいます。最後に、「あるべき○○とは△△である。」と端的な文書にまとめることで、ビジョンを共有する疑似体験のワークです。
今回は偶然 A,B両チームとも同じテーマで取り組まれ、お互いのビジョンは違っていまいしたが、チーム内メンバー同士では意見交換、集約が行われ、合意形成(アコモデーション)がなされている様をみさせて頂きました。
3 ) チームとタワーを創造せよ!   グループワーク(GW2)
ワールドワイドで行われている「マシュマロツリー」のチーム対抗ゲームワークです。
これまでのワークで「チーム」としてまとまってきた参加者たちがその役割や、ビジョン、作戦を共有し、相手チームよりも高いタワーを立てることにチャレンジしてもらいました。
3回とも堅実にタワーを立て合計の高さで勝ったAチーム、一発勝負で果敢に高さを狙い1回だけタワーを立てることに成功させたBチーム(高さは両チームのトライで最高)と言った具合でそれぞれの意気込みを見せて頂きました。
次に当日のアンケート結果を示します。
1. 参加者の状況
登録会員名称 業種 年代
参加目的 きっかけ 興味ある内容

2. ワークショップの内容について
ワークショップの内容について

各ワーク良かった点、改善点の内容 <当日の演習風景>
1) GW1 「体で伝えるコミュニケーション」
良かった点:コミュニケーションの大切さが理解できた。
3回別条件で実施したところ。知識の積上げを考えることができた。
コミュニケーションの重要性が良く分かるワークショップでした
2) GD1 「ビジョンは活力を生み出す!」
良かった点:ビジョンを立てる際のフレームワークは理解できた。
(他チームと)同じデーマとなったが、いろいろな視点で見ることができた。
グループ内の親近感が増した。
改善点:Ⅰ_GW1と、Ⅱ_GD1は逆順で実施した方が良い。
3) GW2 「チームとタワーを創造せよ!」
良かった点:チームで考えること、やってみることの必要性や難しさが理解できた。
参加者全委員、真剣に競いあえたこと。
目的が明確なので、グループ内で自然に役割分担できた。
改善点:もう少し人数を増やし、タイムキーパをしっかり置くべきかと思います。
3.自由記述・感想など
もう少し参加人数がいると分かり易くなると感じた。
参加者を増やせば良いかと思います。会社のメンバーを誘ってみます。
小人数でやりやすかったが、5グループ以上でのGWと振り返りがあってもいろんな意見が出そう。

アンケートの結果や運営面からの振り返り
各内容について、大半が「大変満足」、「満足」との回答を頂き、参加者からは概ね好評だった。
今回、ご意見いただきましたように、GW1 「体で伝えるコミュニケーション」、GD1 「ビジョンは活力を生み出す!」の実施順序を入れ替えてみると、一層 チーム内のコミュニケーションが活発になるように思える。
チーム数を増やすことで、チーム対抗戦の意識が高まり、内部の結束が高められる。より一層の参加者の拡大が必要である。
16年度を振り返って
14年度、15年度に引き続き、16年度も3回のWSを実施し、今年度延21名の方に参加いただけました。今後ともPMAJ、研究部会の活動に関心をもって頂き、例会、関西セミナーや分科会活動などにもご参加頂けるよう取り組んでまいりたいと思っています。
17年度は若干GWの内容を変更し、これまでと同様3回のWS実施を予定しています。研究部会のメンバーからもファシリテータとしての参加、コンテンツや、プログラムの提供を期待します。
以上

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