関西P2M研究部会
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「KEAC活動とPMAJ入会のきっかけ」

山口 信一 [プロフィール] :4月号

 PMAJ入会間もない私にジャーナルへの投稿依頼を頂き、驚きと共に大変名誉な事と思い、原稿を書かせて頂きました。過去のジャーナルを読ませて頂き、私でいいのかな?と思いながらも、こんな活動団体も有る事を知っていただければと思います。
 初参加は、2016年10月8日(土)の第二回関西P2M研究部会定例会「P2M研究部会の各地域取組内容について」でした。例会後の懇親会にも参加させて頂き(それがメイン?)自己紹介と共に、KEAC(Kansai Engineering Administration Committee:関西設計管理研究会)での活動などを紹介させて頂きました。
 KEACの幹事や交流会「情報管理」の世話役をしており、各企業さんが「Project (以下Prj)を進める中での困り事」を議論する中で、P2Mも知っておくべき基礎知識として、又何らかのコラボレーションが出来ればと思いPMAJに入会させて頂いた事を素直にお話させて頂きました。

自己紹介とKEAC活動について
大学の卒論にてHPのPCにてプログラム経験をし、8ビットPCの時代からIT関係に従事してきました。PCでもCADが扱える様になり、設計作業がドラフターからコンピュータの2DCAD、ネットワークの時代、そして3DCAD、またPDMなどの管理ツールも充実し、製造業の仕事のやり方や情報の流れが大きく変化するのを見てきました。またコマツのアフターマーケット、KOMTRAXは今で言うIoTの走りでもあり、又コンサル会社での設計モジュール化手法等を経験いたしました。
 そんな中、KEACの会員となり、各社様の時代の変化に対応する為に、システムの刷新や仕事のやり方など変革を行う色々な事例発表を聴く機会に巡り合いました。
 2016年に創設55周年を迎えたKEACは、会員相互の「Give & Take」の精神の下、設計・開発業務の業務革新、生産性向上、人材育成へと広範な研究活動を行っています。KEACの幹事として、会員からのアンケートを元に工場見学や最新動向、事例発表等を企画する中、単に聴講ではなくグループディスカッションなどの議論を行う「場」を増やして行く取り組みを行っています。
 会員アンケートより、もっと深堀の出来る交流会「情報管理」(初期は、設計技術情報管理の名称)を2012年にトライアルスタート致しました。
(現在メンバーには「積極的参加と発言」「参加後の感想提出」「守秘義務」の3つのルールがあります。又顔を合わせる「リアルの場」とSNSを利用した「バーチャルの場」が有ります)
他社の事例などから「なるほど、そうなんだ~や気づきの再確認と発見」、又自社の抱える課題の発表に対して課題解決へのアドバイスなど身のある議論を行っております。
 参加メンバーは情報系や技術管理、プロセス改革などのMGR、リーダークラスが多く、初期の頃は3Dの普及、PDM、BOMなどのツールや技術系中心での議論からスタート致しました。現在はメンバーが何らかのPrjに関わる中、プロセスや人財、マネジメントの方向に向いてきました。
 Prjが「上手く行ったな~、行かなかったな~」の事例を相互に話し会う機会を持ちました。
当然目的が上手く達成する事例がある中、「Prjが納期通りに完了しない」「目指した目標の未達」「Prj完了後の継続が出来ていない」「失敗とは言わないまでも、完了後に色々な反省や課題が出てきており、何が問題であったのか?」・・・等、各社の事例やコンサル会社にも事例参加を頂き議論を進めました。

 2017年度はPrjの各時系列でのフェーズにて起こりうる課題を色々なキーワードをもとに、P2M等を勉強した者もいる中、フレームワークやファシリテーションを取り入れて議論を進める予定です。

PMAJ入会のきっかけと望むこと
 個人として今までCAD系、IT系、設計のモジュール化等を経験してきましたが、PMとしての基本を学ぶ事は大変重要と考えてます。
 現在、KEACの副会長・渉外担当、また交流会の世話役をしております。一般会員、交流会メンバーは何等かのPrjに関与されており、PM(Project Management)の理解、勉強が必要と感じています。P2Mガイドブックや色々な解説本が出版されており、各メンバーと共に勉強をしておりますが、特に交流会メンバーでは、Prj上での課題等を議論する上で基礎知識として必要と感じています。個人的には、やはりPMAJ会員の方々のPMとして活躍されている「現場の生の声」を聞かせて頂く事が一番だと感じています。
 今回関西P2M研究部会 部会長の小田様には、2017年1月度のKEACオープン例会の「ものづくり企業における最先端のイノベーション創出活動」に参加頂きました。PMAJでも同じような企画をされたと聞いております。KEACではPrjの現場サイドの課題にて、PMAJではPrjのPM手法を主に議論をされています。共通項が多いので、相互交流等、どこかでコラボが出来ればと思っております。

以上

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