東京P2M研究部会
先号   次号

サステナブル社会とイベントマネジメント

東京P2M研究会 内田 淳二 [プロフィール] :5月号

【はじめに】
 イベントの定義:イベント産業振興協会の「イベン卜は、何らかの目的を達成するための手段として行う行事、催事」やイベント学会の「イベン卜は時間と空間を再編成することで、人々に新しい経験と感動をもたらし、新たな価値を創りだし、長期に渡る文化創造の推進力」などとされています。
 “何らかの目的を達成する手段”“新たな価値”という言葉に敏感な当研究会は、これら先行資料※の読み込みから、イベントは、計画的側面と創発的側面を併せ持つユニークな特性を有しており、従来のマネジメント理論の枠内では捉えきれない要素があるのでは・・、との洞察から、PMAJ会員交流プラットフォームのひとつであるSIG推進部会にお願いして、「イベントマネジメントSIG」を立ち上げ、イベントマネジメント研究を本格的にスタートさせました。

【ありのままの姿】
 世界がひとつの価値観で統合されれば、争いは無くなり、自由と平等が保証された生活を送れるようになるというグローバル社会は、幻想ではないか・・と思わざるを得ないことが政治の世界で起こっています。英国のEU離脱、極端な自国優先主義を標榜する米国新政権の登場などから、そう思われる方も多いことと思います。
 2008年のリーマンショックでグローバル金融経済が持続可能でないことが分かり、気候変動に起因する自然災害多発は、石炭・石油などの化石燃料資源によるエネルギー確保に問題があることも明らかになり、現在の地球環境は持続可能でないとされています。

【あるべき姿】
 イベントマネジメントSIGは、P2Mの新しい分野への適用にチャレンジし、従来の価値観に囚われない新しい考えを持つ方が集まる次世代につながるプラットフォームを目指しています。PMコミュニテイに新しい風を吹き込み、「熱い思い」と行動力を持った人たちに貢献できるフレームワーク作りがゴールです。

【おわりに】
 5/12の第一回新P2Mクラブで、当SIGの紹介をさせていただきますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

(一社) 日本イベント産業振興協会「イベント検定」公式テキスト「基礎から学ぶ、基礎からわかるイベント」2016.11、イベント学会設立趣意書1998.3

ページトップに戻る