今月のひとこと
先号   次号

PMS資格に挑む ~「なんでやねん」に答える~

オンライン編集長 深谷 靖純 [プロフィール] :2月号

1月から3月にかけて入学試験が目白押しです。1月にあった大学入試センター試験当日は、各地で大雪があり、受験生の皆さんを苦しめました。1月21日のPMR(プログラムマネジャー・レジスタード)資格試験の前日も、東京地方に積雪があるかもしれないとの天気予報でしたので大変心配しました。小雪が舞っただけで試験日は快晴、3月には難関を乗り越えた方々の合格発表です。

今月は、PMR資格試験の受験資格でもあるPMS(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)資格の2016年度最終試験が行われます。2016年度から、PMP®や技術士、ITコーディネーター、情報処理技術者(プロジェクトマネージャ)、中小企業診断士等の資格保有者にもPMSを目指してもらおうと、PMS資格試験の約半分の費用で受験できるPMSプログラム試験の受験資格を拡大しています。資格拡大後初回の6月の試験ではこの制度を利用したのは数人だけでしたが、徐々に増えてきてこの2月には10人を超えるようになりました。既にプロジェクトマネジメントに関する資格を持っていて、さらにPMS資格に挑むということは、いわゆる資格マニアとかではなく、しっかりとした目的を持っているのだと思います。その向上心に敬意を払います。
プロジェクトの始まりから終わりまでのプロセスに関するマネジメントだけでは、変化の時代に対応できなくなっています。突然のスコープ全面変更や中断といった事態に、プロジェクトプロセスだけのマネジメントで対応しようとしても無理があります。そのことに気付いた方々が、プロジェクトの前後のプロセスについても考え方を整理したP2Mを学ぼうとしているのだと思います。

PMS資格取得者は「なぜこのプロジェクトを行うのか」という問いに答えるためのフレームワークを身に付けます。英語では「Why to do?」、関西弁では「なんでやねん」。もちろん、それは知識として身に付けるだけなので、実践をとおして磨き上げなければなりません。実践力を磨いて、次はPMR資格試験に挑戦です。

ページトップに戻る