関西P2M研究部会
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研究部会 他地域交流 中四国P2Mセミナーに参加させていただきました

関西P2M研究部会 小田 久弥 [プロフィール] :1月号

 11月26日に広島で開催されました「中四国P2Mセミナー」に参加させていただきました。普段は関西の範囲の中での活動が主ですので、他地域での活動に触れることは、非常に面白く、興味あり、有意義でした。その内容を簡単にご紹介させていただきます。
 午前中は、9月1日のPMシンポジウムでの三品先生と斎藤様の基調講演のビデオ映像をごらんいただきました。その後、午後の部でお時間をいただき、「教育講演 PM基礎 結果を出す「強いプロジェクトチーム」になろう ~今年のカープ快進撃にその秘密があった~」というテーマでお話をさせていただきました。教育講演ということで、PMの基本的な内容を事例をふまえながら振り返り、更に「強いチーム」に焦点をあてて具体的な考察を行ったという内容です。「強いチーム」については、関西の研究部会で長年実施している「強いプロジェクトチームとは」というテーマの研究内容をベースに、2016年度大躍進した広島カープをPM的に分析しました。やはり、今年のカープの大躍進には、「強いチーム」になる、理にかなった要素があるということがわかりました。
 セミナー参加者の皆様には、非常に熱心に聞いていただき、とてもありがたかったです。しかし、このセミナーを実施する前は、非常に大きな2つのプレッシャーがありました。
 まず1つ目は、三品先生や、斎藤様の後を受けて、午後のトップバッターとして話さなければいけないという点です。お二方の講演内容はPMシンポの基調講演で、イノベーションについてのすばらしいお話です。その後に話さなければいけないということは、当然大きなプレッシャーがかかります。
 2つ目は、本場広島でカープの話題をしゃべることについて、参加者の皆様はどう感じられるかということでした。今年のカープの強さは「強いチーム」を研究する私にとって非常に興味があるものでした。しかし、私はオリックスファンです。そんな私が、熱狂的ファンの多い広島で、カープのことを語ったりしたら、どんなことになるのか、大きなプレッシャーでした。講演の最初に、「私はオリックスファンです。しかし、今年のカープの戦いぶりは非常に魅力的でした。PM的に「強いチーム」の要素を分析しました」というようなエクスキューズを入れながら話したりしないといけないかなどと考えていました。
 しかし、それは杞憂でした。講演が始まると、参加者の皆様は熱心に聞いていただけ、温かい声もかけていただけました。講演が終わってほっとしました。

 午後の2つ目の講演は、四国の欄所さんの「官民連携による学校給食センターを活用した6次産業化事業」という内容でした。広島のPFIの事例を具体的に聞くことができ、非常に面白かったです。
 中四国の活動の内容も聞くことができました。様々な活動を活発に行っている印象を持ちました。たとえば、ワークショップを取り入れた活動は面白そうだと感じました。「ビールゲーム」などは、私は言葉すら聞いたことがありませんでした。関西も、いろいろ新しいことに取り組まなければと思いました。
 また、農業にP2Mを取り入れて活動しているという話も興味深かったです。様々なアイデアを取り入れて、価値創造していく過程を実際に農業で実践されていることに感服しました。今年の私の研究テーマ「実践力を実践する」にも非常に参考になりました。
 夜は懇親会にも参加させていただきました。美味しい牡蠣料理と美味しい日本酒をいただきながら、楽しい時を過ごすことができました。食べ物で言い忘れましたが、昼食のお好み焼きも、とても美味しかったです。
 今回の活動を通じ、中四国との距離感が近くなったように感じました。広島の石橋さん、四国の欄所さん、そして新たに岡山の太田さんが加わり、中四国が更に強力になりました。今後もいろいろな点で連携できれば面白い世界が作れると思います。
 今後も中四国をはじめ、いろいろな地域との連携を深めて行きたいと思いました。

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