今月のひとこと
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喪中はがき

オンライン編集長 深谷 靖純 [プロフィール] :12月号

いきなり寒くなったので、あわてて厚手のコートやヒート〇〇の下着などを引っ張り出しました。日頃の不摂生のせいばかりではないと思うのですが、暑さ寒さに弱い体質になってしまいました。皮下脂肪は暑い日の蓄熱材になりますが、寒い日の断熱材にはなりません。この冬は、どこまで着膨れすることになるのでしょうか。

喪中はがきが届き始めると、不謹慎かもしれませんが、年末が近づいたなあと感じます。普段の行き来がなくなり、年賀状の交換だけで生存確認をしているような状況であっても、ご不幸があった差出人の悲しみに想いを馳せ、親しく行き来をしていた頃を思い出します。
親しくしていた方本人についての報せだった時は、自分の過去の一部が削られたような思いがします。恩義のある人、叱ってくれた人や励ましてくれた人、一緒に喜んだり憤ったりした人、また憎んだ相手等、過去のある時期に深い関りがあったはずです。普段は過去を振り返ることもなく生活しており、記憶はかなり曖昧になっています。喪中はがきが届くのは、ご本人が逝去されて数か月経ってからという場合が多く、一人で悲しみ一人で偲ぶことになります。喪中はがきを出状したご遺族に、ご本人逝去を知らせていただいたお礼を述べ、年賀状だけの交際が終了となります。
還暦を過ぎた頃から、年賀状の交換辞退という連絡も増えてきました。SNSを利用しているので年賀状が不要になったという話は、少なくとも同輩の方からは聞きません。年賀状交換だけの付き合いが煩わしいとか、自分の人生の終焉が近づいてきたとの実感から身辺を整理しておきたいと思い始めたではないでしょうか。何となく、年賀状の行き来を続けてきましたが、ぼちぼちそんなことを考えてもいいかなと思い始めています。先日届いた「年賀状決別宣言」は、自分からは出さないけれど世間付き合いを止める訳ではないので、自分宛の年賀状は拒否しないとなっていました。どうすればいいのでしょうか。

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