PMシンポ便りコーナー
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「第二の人生とボランティア活動」

PMシンポジウム実行委員・例会部会 上野 周雄 [プロフィール] :8月号

○ はじめに
 ピーター・F・ドラッカーに「第二の人生」という論文があります。第二の人生とは現役の仕事を退いてからの人生のことですが、その過ごし方は、当然ながら人それぞれです。ドラッカーは、第二の人生の問題は、三つの方法で解決できるといっています。
 その中の一つとして、パラレル・キャリア(第二の仕事)を持つ、すなわちもう一つの世界をもつことだと言っています。

1.私にとっての第二の人生
 ドラッカーは、「現代社会では、もはや直接的な市民性の発揮は不可能である。我々が行えるのは、投票し、納税する事だけである。しかし、NPOのボランティアとして、我々は再び市民となる。社会的秩序、社会的価値、社会的行動、社会的ビジョンに対して、再び直接の影響を与えられるようになる。自ら社会的な成果を生み出せるようになる」(上田惇生訳『すでに起こった未来』ダイヤモンド社)と言っています。正に多くの方々が、PMシンポジウムや他の活動でPMAJのボランティアをされております。
 私がPMAJでボランティアを始めたのは、PMAJの活動を具体的に知らないまま、友人に誘われてPMシンポジウムの当日ボランティアに参加したことがきっかけです。そこで気が付いたのは、このボランティアを通じて自己実現ができるということでした。
 私は、2005年にドラッカー学会の立ち上げに参加しました。それは、ドラッカーの経営哲学を世に広めることで、社会貢献ができることからです。自分の強みを生かし、事務局と海外担当の理事を務めましたが、そこは当然ながら、ドラッカリアンと呼ばれるドラッカーに心酔している方たちが多い団体です。
 しかし、ドラッカー学会以外のところでは、ドラッカーのことを知っている方は多くはありません。名前は聞いたことはあっても、ドラッカーの経営哲学までを理解している人は非常に少ないことを知りました。

2.PMAJでのボランティア活動
 上述のことから、自分の強みを生かし、ドラッカーの経営哲学を多くの方に知って頂くことを通じて、社会貢献を継続的に出来るのは、PMAJのボランティア活動であるとの考えに至り、即PMAJにも入会しました。
 プロジェクトマネジメント(PM)についての知識や資格は持ち合わせていませんが、マネジメントという意味では、変わるところはありません。とは言え私の強みを生かせるのは、ドラッカー経営哲学を直接的あるいは間接的に経営や組織のマネジメントに活かして活躍している方たちを講師として招聘し、お話し頂くことです。PMAJのイベントに参加して得た知識を、ご自身の事業や活動に活かして頂くことが、社会貢献になると考えております。
 今年は3回目のPMシンポジウムのボランティア・スタッフとしての参加で、企画からの参加は2回目になります。集客活動にも貢献できたと自負しておりますが、何よりも受講された方たちがこの二日間に満足して頂ければ、これ以上の喜びはありません。

○ おわりに
 今年も9月1日(木)・2日(金)の二日間「PMシンポジウム2016」が、タワーホール船堀で開催されます。未だ、参加申し込みをしていない方は是非お申し込みください。
 そして、PMシンポジウムのボランティアに参加されたことのない方、一緒に社会貢献をしませんか?

 
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