今月のひとこと
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オンライン編集長 深谷 靖純 [プロフィール] :7月号

 西日本は大雨、東日本は空梅雨。この夏は猛暑になるという長期予報です。米国では大統領選挙候補者がほぼ決定とはいえ更なる波乱が起こる雰囲気が漂い、英国ではEU離脱を決定した国民投票の後もグレートブリテン分裂の動きが活発になるなど、世界各地で熱い夏を迎えることになりそうです。日本は、ただ暑いだけでしょうか。

 PMAJでは各種の講習会やセミナーの開催を通して、PMスキル向上の機会を提供しています。そうしたPMAJの活動は会員以外の方にも門戸を開いているのですが、参加費にはかなりの差があります。例えば、この秋に開催される「PMシンポジウム2016」では、会員の参加費が23,300円であるのに対して、一般参加者は46,000円となっています(9月1日、2日の2日間参加、早期割引価格)。その差は個人正会員年会費である7,000円を大きく超えています。参加申込時に入会申込を行なえば会員価格の適用を受けられるのですが、入会申込をされる方はそれほど多くはありません。昨年までの参加者の状況を調べると、約20%の方が「一般参加」となっています。「一般参加」の大半の方がPM関連資格を保有されているのですが、PMAJ等のPM関連団体や協賛団体等には所属していません。また、PMAJ法人会員の役職員でもありません。
 その理由について、調査は行っていませんが、次のようなことが考えられます。まずは、シンポジウムの参加申込時に入会手続きができることを知らない、あるいは気付かなかったというケース。忙しい方が多いので、参加要領を確り読まずに手続きをしている人も多いと考えられます。「入会手続きが煩わしい。」とか「団体の会員になることを好まない。」というケースもあるかと思います。自分が所属している企業・団体がPMAJ法人会員であることを承知していない方もいるかもしれません。また、参加費は会社持ちとなるが、会費は自分持ちとなるので入会しないというケースもあるのかもしれません。
 PMAJのような団体では、活動基盤となる基本的な費用を会員からの会費で賄い、各種活動に必要な追加費用を参加費で賄うという考え方で運営されています。ですから、各種活動の参加者の20%程度が会員以外であっても、高目の参加費を徴収することでバランスを取っているといえます。
 一方で、PMに係る知見の拡大を図りたい方は、なるべく多くの講習会やセミナーに参加することによって、目的に近づくことが可能となります。そうした参加費用の総額を抑えるには、PMAJの会員になるのが一番の近道です。さらに、会員が増えればPMAJとしても会員のために、講習会やセミナーを一層充実しなければなりません。入会することにより、自分だけでなくPMスキルを磨こうという同じ志を持つ人たちの役に立つのです。
 個人会員となるのには躊躇いがあるという場合でも、所属する会社・団体にPMスキルを磨こうという同志がいるのであれば、その会社・団体にPMAJ法人会員になってもらうという方法もあります。PMAJは法人会員所属役職員に対するサービスに人数制限や回数制限を設けていません。
 なるべく多くの人に、少ない費用でPMスキルを磨く機会を提供できるよう、PMAJの会員数が増加することを願ってやみません。

以上

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