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「ダイバーシティ時代のプロジェクトマネジメント」
~英語を仕事で使う力~

井上 多恵子 [プロフィール] :4月号

 英語を仕事で使う際に最も大事なことは、何だと思いますか。
インプットに必要なリスニングやリーディングでしょうか?それとも、アウトプットに必要なスピーキングやライティングでしょうか?春、この時期になると、書店に大量に並ぶ英語関係の雑誌。日経ビジネスアソシエ4月号の巻頭特集は、「もう挫折しない!新・英語の学び方」です。どうでしょうか?あなたも、こういった雑誌や本を手にして、書かれている方法を試してみては、「なんか上手くいかないな」と、別の方法を試してみるということを繰り返した経験はありませんか?
 巷にこれほどまでに英語の学び方の方法があふれているにも関わらず、毎年特集が組まれるという事実。先日職場で開催された「使える英語」についての講演会に、平日の夜だったにもかかわらず多くの方が集まったという事実。多くの方が英語の学び方に悩んでいます。
 私も英語関連の本を書いたり、個人の方やグループや大学で学生を相手に英語指導をしたりすることを通じて、こういった数多くの悩める方々に、接してきました。そして、接する方々の英語力のアップにつながれば、と様々な方法を試してきました。例えば
1. 良い文章にたくさん触れるために、英語で書かれた記事やスピーチを音読・シャドーイング(私が読むすぐ後について声を出す)や翻訳。
2. 「新年の目標」や「何かについての感想」といったお題を決めて、それに関して各自スピーチをつくってもらい、文法や伝え方等についてフィードバック。
3. 結論⇒3つの理由⇒結論 などの短い型を教えて、それを使って文を作り話す練習。
4. 英語に興味をもってもらうために、歌や名言等から好きなフレーズを覚え、それを言い換える練習。
5. TEDなど伝える力が高いプレゼンを視聴し、部分的に真似る練習。
6. 海外ドラマ等で好きなフレーズを真似る練習。

どの方法も、効果はあります。「英語って楽しいものだったのですね!」そんな感想を言ってくれる方もいます。音読・シャドーイングや、海外ドラマ等で好きなフレーズを真似るといった方法は、英語学習の定番としてよく紹介される方法です。また、こういった方法以外にも、文の中で幹となる主語と動詞に着目し、幹を説明している枝の部分は後で適宜追加していく、という方法を提唱している方もいます。
 しかし、最近ある方法に出会ってから、「多忙な人が英語を仕事で使う力を磨くためには、もっと短時間で効果があがる方法があるのではないか?」と私は考えるようになりました。その方法とは、「ノートを使いこなすこと」です。題して、「井上英語メソッドby方眼:英語はノートが9割」です。これが、なぜいいのか。アウトプット力を高めるために最適だと考えるからです。では、なぜ、アウトプット力なのでしょうか。仕事では、アウトプットで評価されるからです。どれだけ大量に情報をインプットしても、それを誰かに伝えることができなければ、成果とはみなされません。相手の心を動かし行動につなげるアウトプット。「この人が言うことには価値がある。ちゃんと聞いておいたほうがいい」と関係者が思ってくれれば、簡単な中学英語でも、文法や発音がおかしくても、聞き手のほうが、わかろうと努力してくれます。そして、あなたのその価値がある発言を引き出すために相手の伝えることが必要であれば、あなたが理解できるよう、話すスピードを落としたり、簡単な単語を使う努力をしてくれたりします。
 私の夫は元エンジニアです。海外に住んだことはなく、地方で英語の発音がめちゃくちゃだった先生から英語を学んだらしく、英語は得意科目ではありませんでした。でも仕事で英語が必要になり、最初はたどたどしい英語でも、伝える中身がしっかりあったことで、仕事には大きな支障はなかったと言います。
 ということで、「井上英語メソッドby方眼:英語はノートが9割」。相手の心を動かし行動につなげるアウトプットができるための、ノートに書く型(フレーム)を学び、それに従って思考を整理し、書く。書いたものに対し、フィードバックを得る。ブラッシュアップしたものを声に出して伝える。これを繰り返し練習することで、実践で使えるようになっていきます。どうでしょうか。英語の会議でずっと黙ったままでいるのではなく、会議が進んで話についていけなくなる前のなるべく早い段階で、相手の心を動かし行動につなげるストーリーを語ることができれば、あなたの仕事力は一気にアップします。
 こんな英語の学び方に興味のある方は、【認定】はじめての方眼ノート《プレミアム体験会》を企画しますので、  こちら までお知らせください。仕事で使える英語力を磨くための型を手渡し、あなたが仕事で英語を使う力をアップする力になれることを楽しみにしています。

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