関西P2M研究部会
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関西P2M研究部会 3年間を振り返って

関西P2M研究部会 部会長 土肥 正利 [プロフィール] :3月号

2013年度から関西P2M研究部会の部会長を拝命し、3年が経過しました。
このたびその任を、小田副部会長に引継ぎ、部会長を退任させて頂くことになりました。本原稿では形式ばらずに、随想的に思い出を記させていただきます。

 就任の前年に、前の会社を早期退職し半年程して、現在の会社に再就職したばかりの頃に部会長の任命を受けた次第でした。前任の海藏様より暇そうにしている私を見かねての暖かい愛のムチだろうと軽い気持ちで受け止めてのスタートでした。

 2013年6月のオンラインジャーナルに就任時の自身の抱負を記していたので紹介させていただきますと、「関西P2M研究部会へは、2006年の分科会活動から参加させて頂きました。当時を振りかえると、(中略)・・・分科会のテーマ、「プロジェクトXに学ぶ 実践事例へのあてはめ」を起案し、メンバーとともに多いに語りあい、盛り上がったものです。毎月の定例会にワクワクしながら参加していた(中略)・・・今年度、あのワクワク感を皆さんで共有いたしたく、地道に取り組んでまいりたいと思っております。」
 「あのワクワク感」どうでしょう。今振り返ると新しい事を自ら主体的に調べ、知識の吸収だけでなく、会社も、職種も違う人達と語り合い、一緒に研究成果をまとめ、発表するプロセスの中に、一体感と言うか、次はこんなことで皆と議論したいとの思いに「あのワクワク感」があったように思います。
 果たしてこの3年間でそう言った気持ちになれたのか? 参加していただいた研究部会メンバーの皆さんにそう感じていただけたのだろうかと自らに問いかける今日この頃です。

 2年目をスタートする前、2014年のPMAJジャーナル48号で、低迷する研究部会を活気づけようと次の4つの取組みを提言させていただきました。
 ①P2Mの資格新規所得者への対応、②P2Mの資格既存取得者への対応、③研究成果報告書のアピール・活用、④他地域研究部会との交流

 ①資格新規取得者への対応
 2014年度よりPMAJ本部の協力を得て新規取得者を5~6月に掛けて行なわれる関西セミナーへ招待し、資格取得の早い段階から関わり、関心を持って頂こうと試みました。残念ながら、セミナーへのご参加希望は数名の方に留まりましたが、参加された方をシッカリとフォローすることで新しい繋がりが期待できると考えます。是非今後とも継続して頂きたいと思います。

 ②資格既取得者への対応
 これまであまりPMAJの活動に参加されていない既取得者の方が気軽に参加できるよう小田副部会長が起案し、「7人の侍」のごとくOT氏、NS氏、FK氏、AS氏、OD氏、KZ氏、DH氏の7名でワークショップ検討会を立上げました。一年間で11回の検討会議を重ね準備し、メインテーマを「強いプロジェクトチームを造る!」として、年3回サブテーマを変えながら実施してきました。2年目を迎えた今年度は2サイクル目を実施中です。この間、延べ29名の方に参加いただくことができ、参加者の中からHSさんがP2M研究部会の「ビッグデータとP2M」分科会で新メンバーとして積極的に活動されています。一定の形が出来てきたワークショップについては、さらに内容を見直し、充実を図っていただき、運営側、参加者側ともに多くの方が活動に参加できるきっかけを作って頂けたらと思います。

 ③研究成果報告書のアピール・活用
 2005年度~2012年度の8年間のP2M研究部会各分科会の19のテーマ、延べ参加者数158名の努力の結晶である報告書を整備し、要約を一覧にまとめなおしました。例会参加者、ワークショップ参加者へ希望するテーマの報告書を差し上げ、研究部会への関心を持って頂こうと目論見ました。結果的には、アピール不足のためか、あまり関心を示してもらえず2、3名の方から入手希望があったのみで私の期待と大きく食い違ってしまいました。
 また、2013、14年度と低迷していた分科会活動も15年度は5つのテーマでスタートできました。2つの分科会の主査を兼ねるASさんの獅子奮迅の活動あったればこそと感謝するのみです。

 ④他地域研究部会との交流
 2014年度は中四国P2M研究部会のP2Mセミナーへ、2015年度は中部P2M研究部会の交流会へ関西から講演させていただき、逆に中四国からは石橋様、中部からは秦様に関西例会にて講演を行なって頂くなど交流を図ることができました。これもPMAJ本部でPMシンポジウム前夜に全国のP2M研究部会長が集う全体会議を催して頂き、その場での顔つなぎ、翌日からのシンポで同じセッションに参加してお互いに交流の機運が高まったことが大きかったと思います。今後も是非、新しいメンバーで継続して頂けたらと思います。

 ジャーナル48号でふれましたが、「行動格差の時代」と捉え、この3年間行動することでP2M研究部会を活性化し盛り上げていこうと進めてきたつもりです。時には1人空回りすることもありましたが、なによりもありがたかったのは、昔からの研究会メンバーと一緒に活動できたこと、またPMAJ関西代表の林様が本部との調整を図りながら大きな舵取りをし、方向をぶれずに関西をリードして頂いたこと、また研究部会の顧問の小石原先生初め、諸先輩方、PMAJ本部から関西P2M研究部会の合宿での講演を快く引き受けてくださった前事務局長吉野様、光藤理事長を初め多くの方へ本紙面をお借りして御礼申し上げます。
 最後に、来年度からは新任の小田部会長、朝田副部会長へ後任を託し、バックからできる限りの支援をすべくエールを送りたいと思います。
以上

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