質問 |
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探査機の位置はどうやってわかるのか |
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電波の往復時間により距離を測る。また、ドップラーから加速度がわかる。
原理的には 3点あれば、距離と距離変化から軌道 (位置、速度) がわかる。
但し、これだけでは精度が足りないので小惑星に近づくことはできない。探査機は光学ナビゲーションで小惑星に相対的な位置を決め、ライダー等で高さを計りながら接近する。 |
質問 |
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ひとつの衛星に係わっている人は何人くらいか |
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「はやぶさ」について言えば、開発時点で、関わった人は NEC で数百人もいるが、運用に入るとコアメンバーのみとなり JAXA、NEC を中心にして 30人くらいになる。運用中いつもは少ない人数だが、何かあった時には関係者が大勢集まってくる。 |
質問 |
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リスクマネジメントとして衛星は一度に何台作っておくか |
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以前は試験機と本番機があったが、今は原則的には本番機しかない。
民間の衛星ではペアで作って地上に保管する場合がある。 |
質問 |
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失敗すると次は無いのか |
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基本的にはない。但し、今年 2月12日に打ち上げる ASTRO-H には、世界が待ち望んだ世界最高性能の X線望遠鏡を載せていて、その測定器に X線を超高分解で分光できる装置が搭載されている。以前打ち上げた「すざく」衛星ではこの装置だけが冷却できずに失敗したが、非常に価値が高いということで ASTRO-H に再度搭載となった。そんな例もある。 |