P2Mクラブ
先号   次号

プロジェクトのよろこびと恩寵
~経験の棚卸しを~

プラネット (株) 代表取締役 中嶋 秀隆 [プロフィール] :11月号

 第 9 回の P2Mクラブ (10/14) で「プロジェクトのよろこびと恩寵 ~経験の棚卸しを~」というお話をさせてもらい、それぞれが経験を棚卸し、新たな発見を目指した。参加者は 6 名と少なめであったが、活発な話し合いができた。
 前半でいくつかの「問い」を立て、後半で参加者にそれぞれの答えを発表してもらった。それぞれが心血を注いでいるプロジェクトに、いつもとは違う切り口で光を当てた。各人の発表の一部を紹介しよう。

Part 1 プロジェクトの贈り物
問 1 : 私のいち押しプロジェクト (我ながらよくやったわい、と振り返るプロジェクト)
アブダビでの IT プロジェクト⇒会社の評価を回復させた。
銀行の大型システム統合プロジェクト⇒切り込み隊長として成し遂げた。
設計改革プロジェクト⇒24~25の事業部をまとめた。その時にP2Mがあれば、もっとスムーズに進んだと考えられる。

問 2 : プロジェクトが教えてくれたこと (プロジェクト経験から学習したこと)
三現主義⇒現場、現物、現実。
再起力⇒リスクを引き受け、厳しさから立ち直る。
無駄なことをやらない⇒焦点を絞る。

問 3 : 私のプロジェクト人脈 (プロジェクトで知ったすばらしい人々)
心の人脈、先輩。
すごい人は明るいし、人によく注意を向けている。
海外の取引先のシステム部長⇒神戸の震災直後の会議で「哀悼の意を表する」との言葉をもらった。

Part 2 私を励ます言葉
問 4 : 「私を励ます言葉」 (苦境で自分を励ますメッセージ)
”Today is a lucky day.”
「今日も一日、いいことばかりだ」
「待つ・我慢する、考える、断食する」⇒ H.ヘッセ 『シッダルダー』 より。
”Oh, this is the engineering.”
「本気、前へ、リスペクト」⇒ラグビーの教え。
「自分が自分になること」⇒恩師からのハガキで。
「”必死“になっているか?」⇒上司の口癖。

Part 3 これが幸せでなきゃ (幸せ感じること、とき)
問 5 : 「私のよろこび」
歩きながら写真を撮ること。
旅⇒知らないところに行くと、ワクワクする。
寝ているとき。時間の余裕を感じられるとき。
妻とのゴルフ。
クルマ (クルーザー) を運転すること。
土曜の朝寝坊。各種のイベント⇒同窓会、旅行、家族など。

 参加者からの切り口のヒントとして「私のしくじるプロジェクト」という問いを立ててはどうか、というアドバイスを頂戴した。参加された皆さんのご協力に感謝申し上げる。

ページトップに戻る