① |
人通りの多い場所を選ぶこと。
客は、支払う「金」とラーメンの「味」及び店の「サービス」を常に天秤に掛ける。もし客が「美味しい、楽しい」という感性的満足を得ると同時に、「支払う代金に納得する」という理性満足を得た場合は、客は必ず再来する。人通りが少ない場所など全く問題無い。人通りが少ないので地代や家賃が安い。傍に駐車場まである場合が多いので客には好都合である。 |
② |
競争店に隣接する場所に店を作らないこと。
ラーメン店が近くにあったり、隣にあるなら、その様な場所にラーメン店を作ることである。そのことによってお互いに競争になり、店の質をお互いに高められる。そればかりか同種の店が集結している事で客に注目され、集客に役立つ。 |
③ |
従業員のサービス意識を醸成し、社員教育を徹底すること。
サービス意識の醸成と社員教育の徹底は誰しも認める常識である。しかし従業員の意識が「金」のために働く場合、「金」が下がれば店を去る。社員教育を徹底しても同じ結果となる。また社員教育を徹底すればする程、彼らはマニュアル従業員になる。
経営者が店を経営することに「誇りと幸せ」を持つと、従業員も店で働くことに「誇りと幸せ」を感じる様になる (感性的充足)。更に合理的で納得のいく人事評価 (公平、公正、公明) が行われた場合、他店より給料が低くても、納得する (理性的充足)。この様な背景が存在している場合に初めてサービス意識が醸成され、社員教育の効果が生まれるのだ。 |
④ |
職場恋愛、職場交際を制限すること。
職場恋愛、職場交際を制限することなどナンセンス。日本は自由の国である。こんな店では誰も働こうとしないだろう。しかし結構、この種の制限をする店が結構ある事があまり知られていない。 |
⑤ |
顧客満足を徹底すること。
顧客満足を徹底することは常識と誰しも思う。しかし基本は正しくない。顧客満足の前に「従業員満足」を実現させねば、従業員は、顧客を満足させる真の行動を起さない。そしてこの両者が相俟って初めて「顧客」を本当に満足させられる。基本は従業員満足にある。 |
⑥ |
店の客スペースを広くし、多くの客を受け入れ、厨房などのバック・スペースを小さくし、売上効率を伸ばすことなど。
店の客のスペースを広くし、売上を伸ばす一方、厨房などのバック・スペースを小さくし店舗効率を上げる。これも常識と思うだろう。しかし基本的に間違っている。正しくは、逆である。客スペースより、従業員スペースを広くするのである。固定観念と先入観を打破する好例である。 |