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私とPMAJ

イノベーションマネジメント(株) 代表取締役社長 芝尾 芳昭 [プロフィール] :6月号

1. 自己紹介
 イノベーションマネジメント (株) 代表取締役社長の芝尾芳昭と申します。出身はエンジニアリグ業界ですが、その後コンサルティング業界に移り、製薬、自動車、ハイテク、建設など様々な業界でプロジェクトマネジメントの導入に関わるコンサルティング活動をかれこれ25年以上もやっております。

2. PMAJとの関わり
 PMAJとの本格的な関わりは前身のPMCCにおいてP2Mの開発を手掛けた1999年に遡り、かれこれ16年以上になります。PMAJのようなNPOでの活動は、当初は自分のすべきこととは考えておりませんでしたが、PMAJ前理事長である田中様から、プロジェクトマネジメントの業界に身に置くものであれば、少しは業界に貢献しお返ししなさいと諭され、それをきっかけにプロジェクトマネジメントに関わるNPO的な活動にも積極的に関わっていくようになりました。今では、プロジェクトマネジメントの普及活動は私にとってもライフワークであり、PMAJだけでなく、PM学会、製薬業界においてはDIA (Drug Information Associate) のプロジェクトマネジメント分科会や製薬業界のプロジェクトマネジメント関係者の勉強会である PP&MF (Project Planning & Management Forum)、MOTでの講師、大学での講義、その他出版や執筆など、いろいろと活動させて頂いております。なかでもPMAJにおける活動は長く深いものがあり、P2Mの初版、第二版、第三版とすべての版に執筆者として関わる機会を頂き、試験制度の立上げや評価委員などもやらせて頂きました。特に第三版は清水先生のご指導の下、全面的な見直しをさせて頂き、狭い意味でのプロジェクトマネジメントの枠にとらわれず、イノベーションを実現するための考え方や手法をプログラムマネジメントの概念の中で取り入れさせて頂いたことは非常に嬉しく思っております。

3.PMAJへの期待
 P2Mは日本が発信した唯一のプロジェクトマネジメント知識体系であり、海外のPM知識体系と違ってプログラムマネジメントとプロジェクトマネジメントが「価値創造」というテーマのもとに最初から一体として扱われているところに大きな特徴があります。このP2Mの思想は現在のビジネス環境が激しく変化する時代において、まさに的をえた考え方であり、P2Mの評価は海外においても非常に高いものとなっています。私も昨年、韓国のプロジェクトマネジメント団体であるKPMAの招待を受け、PMAJの代表として講演させて頂きましたが、韓国の多くの関係者がP2Mの持つこのコンセプトを我々の想像以上に評価していたことに驚きを覚えるとともに、P2Mの考え方に対して大きく自信を深めました。P2Mの執筆に関わった者として、これからさらにその普及活動に貢献し、より多くの人にP2Mを活用して頂きたいと願っています。できれば、学生を含めた若い世代にもP2Mを広め、早くからP2Mの概念に触れることで、それを仕事や学業に役立てて頂き、やがてP2Mのファンとして自らP2Mを広めていっていただく。このようなP2Mの推進者が多く増えることを切に願っており、少しでもそこに貢献できればと思っております。

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