関西P2M研究部会
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『 ビッグデータ研究会 』

柿原 泰宏 [プロフィール] :6月号

 ご縁があって、関西P2M研究部会の『ビッグデータ研究会』に参加させて頂いています。この研究会は、ビッグデータに興味を持たれているPMAJのメンバー有志による活動となっており、P2M資格ホルダーでない私もお願いをして参加させて頂いています。
 会の活動内容を説明しますと、月に 1 度参集し、事前に決めておいた課題に対する討議、あるいは持ち回りでの発表とその発表内容についての議論など、毎回熱い議論が飛び交うとても濃密な時間となっています。参加されているメンバーはIT系の企業にご勤務もしくは経営者の方々であり、さすがに、専門的な話も多く出てきます。何より、知識欲旺盛なメンバーが集まっており、とても楽しい集まりにもなっています。
 さて、ではどのようなテーマで議論をしているかと言いますと、P2M標準ガイドブックのビッグデータ対応についての検討や、この数か月間は事例研究ということで、ビッグデータを導入・活用している事例を、調査担当を決めて発表してもらう形式で進めています。
 それらの内容をいくつか挙げてみますと、

P2M標準ガイドブックのビッグデータ対応検討
ガイドブックの資源マネジメントの内容へのビッグデータ導入のインパクト
    ビッグデータ導入による影響を考え、見直し箇所を確認する。例えば、資源マネジメントの業務プロセスについては、ビッグデータにより資源予測を行い資源計画へ反映するとともに、資源計画実施時にはやはりビッグデータにより実績を収集することで予測の情報へ反映していく。
といった内容について検討を重ねました。

ビッグデータを導入・活用している事例
政府によるビッグデータ関連事業
    経済産業省による取組 ※ 例として、地域経済分析システムRESAS (リーサス)
厚生労働省、国土交通省、総務省による取組
産業分野でのデータ活用の取組事例
    農産物栽培において市場ニーズをとらえ、供給する野菜栽培の数量と品質を調整する取組
コマツ製作所のKOMTRAXによる建設機械の自動制御などの新しい付加価値の提供
観光分野での広がるビッグデータ活用

 現時点の研究会では情報収集あるいは調査・検討の段階ですが、将来的には、やはりこれからさらに伸びていくビッグデータビジネスの分野で、どのような方法でプロジェクトマネジメントを考えていくべきなのか、その指針や枠組みなどを具体的に検討していくことになっています。
 私も研究会メンバーの中で、しっかりと勉強させて頂きたいと思います。ご興味のある方がいらっしゃれば、ぜひご一緒に活動できればと思います。

以上

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