PMシンポ便りコーナー
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PMとPMシンポと応援団

笹野 孝志:2月号

 2013年もPMシンポジウム2013が、江戸川区総合区民ホール「タワーホール船堀」にて11月21日、22日の二日間に渡り開催されました。今年は会場の改修工事のため、例年9月に開催されていたシンポジウムが11月に開催されることとなりました。
11月開催ということでどういった影響があるのかといったリスク分析を踏まえ、極力ご参加いただく方々への影響を極小化すべく、今一度原点に戻っての検討から準備が2012年12月より始まりました。
 そのような中で、今年のシンポジウムで特筆すべきこととして、一つはダイバーシティをテーマの一つとして取り上げつつ、基調講演やその他のプログラムにおいても女性講演者に意識してご講演いただいたことにあります。いつもは男性が多い委員会も手探りながら候補の絞り込みに熱意を持って進めていきました
結果は、ご参加いただきました皆様も感じられた通り、例年に増して女性のパワー炸裂!といった状況で、アンケートにも多くのお褒めの言葉をいただきました。
 もう一点。今年も大学生がボランティアとして参加して下さったのですが、新たに都内の学生が新規に11名も参加して下さいました。若い人たちへのPMシンポジウムの広がり、大変感激致しました。それに加え、当日運営での活躍、私も大きく新鮮な、多くの気付きをもらいました。
 突然話題は変わりますが、大学といえばアマチュアスポーツ。この年末年始もラグビー、サッカー、駅伝等多くのアマチュアスポーツの全国大会が開催されました。
私も例年、アマチュア野球の観戦にシーズン中の全ての休日に観戦に出かけています。なぜならば、スポーツもプロジェクトマネジメントの実践の場と感じているからです。ご存じの通り、野球には監督がいて選手がいる。監督はプロジェクトマネージャー、選手はプロジェクトメンバーと言ったところでしょうか。それのみではありません。球場の整備を完璧に整え選手たちの活躍を支える球場関係者、また、その選手たちを自分の事のように熱く応援する応援団。これらの方々が一つとなってプロジェクトを成功に導こうとしています。優勝のために、自らの努力の成果を最高度に発揮するために、一つの目標に向かって進んでいます。ビジネスにおけるプロジェクトやプログラムと重ね合わせてみることができるように感じています。
 先ほどご紹介させていただきました、今年からボランティアとしてご参加いただいた大学生に最初に合った時に一人の方から「プロジェクトマネジメントってなんですか?」と質問され、私は即座に
「あなたはアマチュアスポーツの観戦に行ったことが有りますか?是非一度観戦に行かれることをお勧めします。そこにプロジェクトがあり、マネジメントが実践されている姿があります。プレーヤーである選手たちを応援すれば、優勝という目標の達成感も共有できます。」
とお答えしました。
 来年のPMシンポジウム2014は今年と同じ会場、江戸川区総合区民ホール「タワーホール船堀」にて、2014年9月4日、5日の日程で開催予定です。
多くのボランティアの皆さんが、PMシンポジウムの成功に向けて、ご参加くださる方々を心から応援するために、準備をスタートしております。
 ソニー創業者の故井深 大氏はソニーの設立趣意書に「技術者の技能を最高度に発揮セシムベキ、自由闊達にて愉快なる理想工場の建設」と記していました。この言葉からも経営者として「人を応援する」といった想い(社員との「約束」と言った方が良いかもしれません。)が読み取れるのではないでしょうか?
 プロジェクトチームは過去の失敗を批判することを繰り返すばかりではなく、課題を認識しながらもフォローしあう、このようなポジティブな環境から成功を獲得することができるのだと思います。
 PMAJにはそのような場が用意されています。是非とも皆様のご参加をお待ちしております。

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