協会理事コーナー
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会員活動に携わってきて

副理事長 浅田 誠 [プロフィール] :1月号

 例年とは2ケ月遅れの11月下旬開催となったPMシンポジウム2013も、今年はこれまでで最も高い参加者満足度を得て終わることができました。実行委員長としてひとまずほっと安堵している所です。ありがとうございました。

 シンポジウムの企画には、PMAJの前身であるJPMFのときから携わってきており、もう15~16年になります。この間考えてきたことと言えば、プロジェクトで苦労している方々に少しでも楽になっていただくこと、その為には何を伝えたらよいのか、でした。
 私自身、会社生活の中で、システムとITに関する仕事をしてきたことから、IT-SIGのIT系リスクマネジメントWGにおいても、メンバーと喧々諤々の議論を行って、アウトプットとして2冊のガイドブックの発刊に至ることができましたが、それもそもそもは、ITプロジェクトに携わっている方々に、少しでも人間らしい生活を送れるようになっていただきたい、との思いからに他なりません。

 また、プロジェクトがうまくいかないのは、単にやり方(How)がまずいからだけではなく、そもそもやるべきこと(What)が適切でないことに原因があることも多いことから、いかにしっかりしたWhatにするかについても目を向ける必要があることを常々言わせていただいてきました。まさに近年はそのWhatの設定方法を体系化し、新たなビジネスの創出やイノベーションの概念として、P2Mのプログラムマネジメントが位置づけられるようになりました。そのような意味合いを込めて、PMシンポジウム2013では、大会テーマを“新たな価値創造、そして成長”と設定したわけです。
 しかし我が国の現状を見ると必ずしも明るい展望が開けているとは言えないのでないでしょうか?IT系やエンジ系において、プロジェクトマネジメントに関してはベテランと言える大企業においても依然として失敗プロジェクトが発生したりしていますし、夜となく昼となく働きづめで労働時間の長い我が国に比べ、その何分の1かの労働時間で生活をエンジョイしているヨーロッパの国の方がはるかに生産性が高いとか、やはりまだまだと言わざるを得ないのではないでしょうか?

 PMシンポジウムも休む間もなく、次の2014の企画をスタートさせなければなりません。実行委員長の役割は退くことになりますが、会員活動担当の副理事長として引き続き、会員の方々をはじめ世の中に、今度は何を訴え何を提供すべきかを考えていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

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