PMRクラブコーナー
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資格の値打ち

イーストタスク (株) 渡部 寿春: 11月号

 平成23年度のPMR試験の開始から2年が立ちました。世の中には様々な資格試験がありますが、大きく分けると合格者人数を制限する落すための試験と一定の能力や技能を認定することで能力開発を促すためのものがあります。又、国家試験や民間試験、外国の機関で行われるもの等にも分類されます。何れにしても受験者は目的があって試験に挑みます。そして、目的が達成されれば「受けて良かった」ということになるでしょう。PMRは一定の能力を認定し能力開発を促すための民間試験の一つですが、実務経験を受験資格とします。PMSで知識を保証した上で実務経験と1次・2次試験を評価することで実践力を認定する制度です。私の場合は、受験の判断にあたっては悩みました。決して安いとは言えない受験料、IT業界で働くには認知度が低いことなどが足踏みする要因でした。しかし、最終的に受験を決めた理由は専門性と言う点にあります。意図したわけでなく過去6年程に渡り5種類のプロジェクトを断続的に行うことになりました。この経験を何かの形で残したいと言う想いが受験の動機と成りました。そのことでP2Mと言うユニークな専門性が明確になり業務経歴に特徴が出ると考えたのです。IT業界に限らないと思いますが、今、英語で仕事が出来る、PMスキルのある人材がグローバル関連の業務で多く求められています。PMRは、PMスキルのニーズに応えられると思います。受験のエントリー時に提出するプロジェクトマネジメント実務経歴書はPMR取得以来、業務経歴書の付属資料として使っていますが、概ね受けは良いです。更に、PMAJの会員活動を行う場合にPMRの人とは認識共有がスムーズに進むのを感じます。投資した受験料は回収出来たか?この答えはYesです。今年度は、試験制度が改められ負担が軽減され、特別認定制度によりPMS以外の資格からも受験が可能となりました。これにより多くの方と仲間として継続学習を共に出来ることを期待します。

以上

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