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ポーランドとP2M

匿名 (PMR2008年取得): 8月号

 昨年、今年と仕事で合計1か月半ほどポーランドに滞在することになった。ポーランドと言えば、有名なのはショパンやコペルニクスであり、あのアウシュビッツ収容所である。しかし知っている知識は少なくポーランド自体を良く知らなかったため、この国を調べてみた。
 地理的にはポーランドはヨーロッパの中央に位置し、北がバルト海、西がドイツ、東がベラルーシとウクライナ、南がチェコとスロバキアに隣接した国であり、山が無く、平原が多い国で、緯度は北海道よりも高いため、夏が短く、冬が長い国である。主食はじゃがいもや肉が中心で海がバルト海しかないため魚を食する機会があまりなく、生ハムやチーズ、ビールがおいしく、食事にはスープを必ず食する。
 非常に物価の安い国であり、人件費もヨーロッパの中では低いため、多くの日系企業が進出している。公用語がポーランド語で、EUに加盟しているがEUROは導入していない。英語は空港やホテル、レストラン、デパートなどでは通用するが、それ以外ではほとんど通用しない。ポーランドの治安は非常に良く、親日家でもあるため、私が滞在したブロツワフは一人で出かけてもトラブルに巻き込まれることがなく、また物珍しく見られるわけでもなく、私自身滞在中快適に過ごすことができたと感じている。
 さらにポーランドは地理的な位置と平原が多いことから、人の往来や戦争が多く、非常に複雑な歴史を持った国で、一度100年ほど国家が消滅しており、第一次大戦後のベルサイユ条約で国家が復活した国であった。
 一度消滅した国を復活させることはプロジェクトマネジメント的にどうであろうか?
領土が戻ったとはいえ、国としての体制および機能を早急に確立させることは難事業であり、P2Mから見ると国としての構想(スキームモデル)、国としての構築(システムモデル)、国としての運営(サービスモデル)を垂直立上げする必要がある。
 これはかなり高度で複雑なミッションだったには違いないと確信しているが、P2M的にみれば最高級のミッションではないだろうか?このプロジェクトを成し遂げた人達に敬意を表すると共に難事業に関われてうらやましくも感じている。
以上

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