Women's PM
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<問題解決の思考プロセス>

株式会社エイチアイ・シス 石川 博子 [プロフィール] :3月号

ここ10年か20年ほどでしょうか、うちのご近所のコミュニティいわゆる自治会などで何年かに一度は、班長を仰せつかる場合があり、その場合に仕事を理由にそのお役からまぬがれることができません。ひとつに、どの家庭も今時は、専業主婦が少なく、皆さん働いているからという事と、今まではこのような自治会の仕事は主婦任せだったかもしれないのですが、最近は、ご夫婦で取り組まれており、ご夫婦のどちらかが参加されており、男性の近隣コミュニティへの理解も進んできているように思います。
以前に比べると、家事についても最近は、台所に立つ男性も多く、かえって私が料理するよりうんとおいしいものを丁寧に作ってくれて、感激することも多いものです。
家庭の中で、仕事優先の毎日であっても、男性であろうと女性であろうとご自分のお子さんの成長点をしっかり家族と共有したいと思う事も普通だし、もし、家族に何かあった場合も真っ先に駆けつけてそばにいて守ってあげたいと思う事も普通のことだと思います。
その中には、お互いに尊敬しあい、感謝しあえる関係があれば、問題はないのですが、社会においても、家族においても、そうはいかない問題が日々、噴出してしまいます。
そのような場合の不快感とどうやってつき合えば良いのか、良い問題解決方法はないものかといつも悶々としているのですが、このような場合「TOCfE」が大いに役立つかもしれません。
「TOCfE」とは、TOC(制約理論)の「思考プロセス」を、子供にも使えるように重要な要素を凝縮して、シンプルに体系化したものがTOC for Edition、略して「TOCfE」というそうです。ビジネスの現場や個人で抱えているいろいろな問題を、TOCfEの考え方とツールを使って自ら考えて解決できるようになるための場を提供してくださる方々もいらっしゃいます。
IT業界の現場で、お客様との問題や社内のコミュニケーションの問題など、どのようにアプローチし、解決していくのかとても興味があります。いつもの自分が直接、対峙している問題とどう向き合って、解決していくのか、ワークショップなどで体験したくなりました。
実際には、TOCは企業利益のカギとなる「制約」にフォーカスし、企業内の目標を識別し、改善していく管理手法として用いられており、企業内での根深い対立した問題に対処する思考プロセスでプロジェクト管理する現場でも使われています。この思考プロセスを使って、多くの問題解決に取り組んでみようと思います。

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