IT技術者と七味唐辛子
川畑 真一: 12月号
プロジェクトマネージメントで最も大事な事項はコミュニケーションと言われていますが,皆さんもご苦労されているのではないでしょうか?特にプロジェクトの発足時などはお互いを知らず,会話のきっかけを掴むことができないのでコミュニケーションが滞りがちになるのではないでしょうか?
通常,初顔合わせの時は自己紹介を行いますが,「○○から来ました××です,よろしくお願いします」と素っ気ない挨拶をする方がいます。これでは○○を知っているか,××が珍名でない限り会話のきっかけは作れません。また,○○から来た××さんであることは仲間は事前に知っているのではないでしょうか?
自己紹介は自分が誰であるかとともに,新しい仲間に会話のきっかけとなる情報を与えることが必要です。この会話のきっかけとなる情報を適切に提供するなら,仲間との会話が直ぐ弾むことになりコミュニケーションをとりやすくなります。自己紹介は会話のきっかけとなる情報をどう提供するかが思案のしどころです。
しかし,会話のきっかけとなる情報をいくつも延々と話されたら時間もかかりますし,聴いている仲間も飽きてきます。
そこで私の場合は七味唐辛子です。「PMAJ会員の川畑です,私は七味唐辛子愛好家の『シチミトウガラシスト』です。七味唐辛子に関することをご存知でしたら教えてくださるようよろしくお願いします。」と七味唐辛子の一言を加えることにより,仲間に興味と会話の切り口を与えます。七味唐辛子を知らない人はまずいないと思いますが,七味唐辛子を詳しく知っている人もまずいません。七味唐辛子を話題にすることにより,「私の故郷の七味を知っていますか?」「七味を何にかけるのですか?」「どこの七味がおいしいのですか」など,地域,食事の好み,七味唐辛子そのものに対する話題など多様なの会話の切り口を提供することができます。このように仲間にでもいろいろの話につながる話題を提供することが重要です。
ゴルフが趣味というと,腕前の話,コースの話,道具の話,さらには雑誌の上達法記事の話まで多様な話題を提供できますが,ゴルフをしない人にとっては全く関心を惹き起こしません。また,読書が趣味ですと言われても,せいぜい,どの分野の本を読むのですか,好きな作家は程度までしか話は続かず,好みの違う分野・作家の回答が来ると話は途絶えます。
さて,七味唐辛子を深く知ることは大変なことではありません。七味唐辛子に関する書籍はほとんどありませんのでネットで一寸調べるだけで物知りです。また,七味唐辛子の値段など多寡が知れているので,各地の七味唐辛子をいろいろ試してもコストはほとんどかかりません。そして大量に使えないので一袋買うと1ヶ月は楽しめます。
皆さんも誰でも知っているが,興味を持たない事柄に関心を持ち,自己紹介の種を作ったらいかがでしょうか?
以上
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